今井雅宏 無料コラム
2025.4.19 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2026.6.27 更新
函館記念データ分析
編;今週からいよいよ夏競馬で、万馬券とかいろいろ伝説予想をしてきた夏のお楽しみの一つ、函館記念もあるので期待してます!その前に回顧ですが、先週もいろいろと盛り沢山でした。天気読みが大変で府中牝馬Sとかなんとも言えないドラマもありましたが(笑)、そんな中でも日曜阪神7Rでは7番人気の本命が激走して3連複226倍的中とかがありましたね。日曜の勝負レースでは函館9Rで69点同点で当日人気のない方が2着だったので、馬単41倍を買い目ルールでは1点目的中になったレースもありました。やはり狙ったレースで絞って勝負!ですよね。
今;あのレースは、1,2着馬共に馬体重が問題なくて、少し湿って時計の掛かる良馬場もピッタリの馬達だったからね。
編;本命は「消耗戦になれば」という解説でしたもんね。
今;「馬場、馬体重が合っててオッズも美味しいレース」でガツンと勝負ということだったよ。
編;このレースは函館の芝でしたが、3連複226倍が当たったレースは、先週天候の影響を受けにくいと話していたダートでしたね。
今;阪神、東京は前日に大雨が降って翌日に雨が上がるという、芝のバイアス読みが難しい状況だったからね。乾いていく馬場は、乾き方次第で強制バイアスが発生するから、その乾き具合にピタリと合ってる馬を選んでないとアウトになる。そのぶんダートは、大雨後の雨上がりなら道悪であること自体は確定しているわけだから、そこまで極端にバイアスを気にする必要もない。馬場にヤマを張る必要がないわけだよね。ただそれ以前に騎手が指定通りに乗ったからだけど(笑)。
編;確かに、「ハイペースになって矯めて乗れば延長も対応しやすい」というような解説で、ハイペースになって矯めて乗ってましたよね。延長だと緩い流れの方が体力不足を出さないような気もするのですが?
今;この馬は1200mしか過去に経験がないからね。延長だと掛かって精神コントロールを欠く恐れがあるんでハイペースの方が良い。それでしっかり矯めて乗れば、馬が延長を走っていることに対する違和感を感じず、かつ格上げ戦のペースアップを満喫出来るわけだ。馬場が速すぎて外差しが利かないレースになったから、馬群に潜り込めば理想だったけどね。遊楽部特別も指定通りに乗ったでしょう?
編;41倍本線的中のレースですよね。なるほど確かにレースのポケットで、「消耗戦を4,5番手から競馬すれば」という解説でしたね。結局、本当に3角5番手から3角4番手で、上がり35.5秒の消耗戦ですから、完璧に指定通りでしたね。
今;いつも言ってるように、馬はステップとタイプによって、走れる位置取り、レース質は自ずと予め決まってくるわけだからね。僕の解説した通りに乗って、当日の馬場が指定と合ってれば勝つことになる。そして、何も難しい注文をしているわけではなく、馬の気持ちの通りに騎手が乗れば自然にその位置になるのを指定するのが基本だからね。あとはただ単に騎手がそれを理解しているかだけになる。実行することは至極簡単な話だから。活性化の弱い馬に「」前に行け」とか、無理な注文してもしょうがないよ。
編;よく、「なんで前に行かないんだよ」とか騎手に文句言う人がいますもんね~。「その馬、無理をしないといけないだろう」みたいな馬を。今井さんのは、基本的に捉まっていれば自然にその位置になる騎乗を要求していますもんね。
今;さっきの220倍的中のレースもそうだよ。格上げ戦のハイペースだけど延長だから、馬の気持ちを尊重すれば自然にあの位置になる。そこで意味のないアクションを騎手が取ると、全ての計画がパーになるわけだね。
編;Mで馬の走る位置取りは予め決められていることを、きちんと騎手には理解して貰わないとですよね(笑)。で、なんとも悔しい結末になった府中牝馬Sの回顧もお願いします。本命が10番人気のマカナ、対抗が5番人気のセキトバイーストという、今井さんらしい攻撃予想でした。で、重い馬場残れば対抗からもという解説の予想で、かなりセキトバイーストの単勝も買っていましたよね?
今;重めの馬場が残ったのもあるけど、前残りだったからね。さすがに追い込みのマカナよりセキトバの方が前残り馬場では有利だから。まぁどんな脚質で決まろうが、追い込みならマカナ、前残りならセキトバが勝つ予定なんで、2頭の単勝=プチ単勝爆弾はしっかり仕掛けておかないとね。2頭とも人気薄なわけだし。
編;僕も当日は2頭の単勝をしっかり買いましたね!予想してるときは道悪と思わなかったので(笑)。
今;S君のは事前予想だから、天気もさっぱり分かってない段階で大変だよね。
編;ええ。しかも前残り馬場でしたから、マカナは有利ですしね。それと3連複の1,2,4着馬の買い目も買ってたんですよ・・・。今井さんの予想は6点買いまでですが、2番のウインは66点なのでだいたい8点目くらいの買い目に該当しますんで。
今;あ、そうだったんだ。僕も買ってたよ(笑)。買ったときは1000倍以上付いてたからね~。それと徐々に内から乾いていく馬場になってたんで、6点目くらいの買い目の比重で買ってたよ。
編;やっぱりそうだったんですか。それがミアネーロに最内を突かれちゃいましたから、ショックでした。
今;全くその通りだよ。1番枠のマカナが内伸び馬場で一番外を回って、外の2頭がその内に入るわけだからショックだったよね。
編;そもそもマカナはC系の最内枠で本命だったわけですもんね。
今;イメージとしては、スプリングSのフクノブルーレイクだったんだけどね。松岡が乗ってた。
編;あっ、そうか。人気薄で2着に激走して当てた、昨年のレースですよね。あれはC系で、内をスルスル捲っていきました。
今;しかも道悪だったんだよ。道悪で同じように乗るという読みだったけどね。
編;あぁなるほど!そういう作戦だったわけですか。確かにレースのポイントで「徐々に馬群を上がっていけば」という解説でしたもんね。
今;軽量だから徐々に動かして捲り気味に動いても、スタミナ切れすることはないからね。しかも馬群の中で集中出来るし、道悪適性もあるから、それらを存分に活かせる。いや、そこまで外を回らなかったから、本来は悪くはない騎乗、むしろ上手い騎乗だったけどね。横山典と大野が、さらにさの遥か上を行ってたというだけの話で。
編;松岡は道中動いていきませんでしたもんね~。やっぱり今井さんの指定通りに乗らないと駄目でした。
今;松岡も僕に電話でもすれば教えてあげて、あと10勝くらいは勝ち星も増えるだろうけどね(笑)。少なくともこのレースは2着には走れた。あれでは何年経っても横山典は超えられない、永遠の兄貴ということで終わっちゃうね。ノリも、もう直ぐ還暦なわけだし、松岡にももっと頑張ってほしいよ。
編;ところで僕は単勝と馬連も当てたんですよ。
今;え、そうなの?
編;ウインは予想に入れていたので、前残りの道悪と今井さんのコメントで、セキトバイーストから買ってました。今井さんの予想をミックスするハイブリッド馬券はかなり成功しますよ(笑)。予想で「対抗からも」の指定は滅多に出ないんで、かなりセキトバイーストの可能性もあるんだろうと思いましたし。ところでマカナはC系の相手強化でなんとなく分かるんですが、セキトバイーストはどうしてですか?
今;この馬は抜群の道悪巧者に加えて、パーがここでは飛び抜けているからね。しかも2戦連続凡走後の短縮で体力が有り余っているから、消耗戦になればなるほど有利になる。だから最初はこれを本命にしようと思ってたんだよね。そしたら土曜の芝がかなり降ってるのに時計が結構速いんだ。これだと雨が上がった日曜は高速馬場になる可能性が出てくる。高速馬場のスローでは切れ負けしちゃうんで、そこが気になった。あともう一つ、これはさっきの話と被るけどね。
編;なんでしょう?
今;最初は先行馬が多くて縦長の消耗戦になりそうなメンバーもあって、本命を考えてたんだよね。そしたらコメント読んでたら、テリオスララが「逃げる必要はない」とか言ってるんだ。これで迷っちゃってね。テリオスが逃げないと、みんな2,3番手が良い馬だから、案外ペースが落ちちゃう可能性がある。馬場が乾いての上がり勝負ではきついからね。ただセキトバイーストは二の脚の先行力はあるけど、ダッシュ力はそんなにない。この先行馬の多いメンバーだと、騎手がかなり仕掛けないと自然に3,4番手になる。それでスローだと、もうアウトね。つまり騎手が強引にスタートで仕掛けないといけない。さっき話した通り、基本的に騎手が自然に捉まって、馬の気のままに乗ると来る馬を本命にするから、騎手の意向が影響する本命は避けている。マカナの場合は、道悪でこのメンバーだと、途中で行きたがるから騎手が何もしなければ勝手に道中動いていくことになるんで、「ただ騎手が捉まっているだけで来る馬」という予想主義からはマカナを選ばざるを得なかったんだ。だから、スタートで浜中が押していった瞬間にセキトバイーストの勝ちは確信したよ。あとは松岡がマカナの気持ちと能力を信じて上がりたいときにスルスルと上がらせてあげるだけの話だったけどね。
編;なるほど、あの予想の裏にはそんな深い話があったわけですか。
今;まぁある程度騎手が、馬に無理に命令を出さないといけない馬を本命にすることも、ないことはないけどね。そもそもそういう馬しか好走出来ないメンバーのときとか、全くの人気薄のときとか、あるいは騎手が今回そう乗る可能性が極めて高いと判断した場合だよね。今回は人気とのバランスを考えて、セキトバイーストでそれを出すのはどうか?という判断での対抗だったから、「対抗からも」という特別な解説も付けたわけだよ。
編;それにしても毎週、今井さんの予想はドラマチックなことが起きますよね~(笑)。当たったレースはもちろん、外れたレースも劇的ですから。
今;それは世界と対話しながら予想してるからで、どうなろうが劇的な結末になりやすい。ただ、しらさぎSは単純に僕の勘違い、ミスだった。まぁあれだけばらけるレースだと読みにくいのもあるけど。
編;勝負レースだった土曜阪神7Rなんかは、予想上位4頭が4着以内独占も、人気薄の本命が4着で縦目の3連複的中になっちゃいましたよね~。4連複でも売ってくれれば良かったですが(笑)。
今;土曜は縦目での的中が多かったからね。今週は荒れてばらける馬場の東京がようやく終わってくれたんで、天候を読んできっちり縦目でなく本命で当てないとね。
編;それでは今回は函館記念を見ていきましょう。昨年は、2600mのOP特別6着後だったヴェローチェエラが勝ちましたが、OP特別からの短縮馬はいませんね。2着は天皇賞春11着後のハヤテノフクノスケ、3着も登録のない新潟大賞典組だったので前年にいきましょう。24年は、巴賞勝ちのホウオウビスケッツが勝ったので2着ですが、エプソムC6着後のグランディアが来ました。エプソムCからは4,15着馬が登録してますよ。
今;ならまずエプソムC3~6着で見てみると、8頭中4頭が3着以内だね。来た馬は、前走逃げてた馬と3角10番手以降が3頭。10番手以降は来た馬だけで、極端な脚質が嵌まらなかった馬、特に追い込み不発の馬は注意したい。今回は3角1~7番手と様々。ただ2角で9番手以内だった馬は、6頭中4頭が来ているから、ある程度前半ついていける馬だとベターになる。2走前は3勝クラス~重賞と様々。重賞の馬は5,11着で、3勝クラスとOP特別の馬は連対していた。3走前は、3勝クラス2頭とOP特別とGⅠ。GⅠの馬はマイルCSで1600mだから、トップクラスカテゴリーストレスの薄い馬は当たり前だけど怖いよね。エプソムC9着以下だと、8頭中1頭が3着以内。来た馬は前走3角11番手と差していた。ただ該当馬はほとんどが差し馬で、1角で9番手以内だと4頭中1頭が来ている。今回は3角11番手で、4角12番手。今回4角でも11番手以降は2頭中1頭が来ていて、巻返しステップだけに極端な脚質を取りそうな馬は注意したい。2走前は中山金杯で3番人気12着。2走前に人気を着順が2つ以上下回ったのは2頭だけだし、10着以下も2頭だけ。2月以前も2頭だけ。何れにしても蓄積疲労の少ない馬は注意したい。
編;3着は鳴尾記念からだったので、前年にいきましょう。
(続く)
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