今井雅宏 無料コラム

2025.4.19 更新

*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。

前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。

出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


2026.9.26 更新

スプリンターズSデータ分析

編;今週は秋のGⅠ開幕でスプリンターズSですよ。前哨戦もCBC賞を3連複万馬券3点目的中で、キーンランドCも人気薄の本命が勝ってと、ズバッと高配当を的中してるので本番も期待してます!その前に回顧ですが、台風があっての4日開催といろいろ大変でした。大荒れのオールカマーは、予想上位5頭中4頭が4着以内独占と、例によって予想上位独占パターンでしたが、なんとも言えない決着でしたよね。神戸新聞杯はまさかの重賞での1番人気本命が発動して、馬単1点目的中でした。新潟2歳Sで「半年に一回くらいしかない重賞の1番人気本命が出た!」と盛り上がりましたが、一ヶ月くらいでまたやって来るとは驚きましたよ。

今;これは結果以上にいろいろあって、おかしなミスもあったんだ。競馬の深淵を覗き込んだようなレースだったよ。

編;またなんだが気になる話ですね~。後でじっくりして貰うことにして、まずオールカマーからお願いします。大荒れでしたが、携帯サイトの表示では予想上位5頭中4頭が4着以内独占で、1、3、5位での3連複294倍ということですから、例の「走れる馬は分かっている」パターンでした。あの順番で対抗がM的に危ない馬体重だったので、回顧もちゃんと読んで教えを守ってる(笑)、熱心なファンなら3連複当てた人も多かったかもですね。

今;詰めが甘くて申し訳なかったね~。しっかり当てないといけないレースだった。

編;予想は6点までと買い目を絞っているので公式では外れですが、かなり稼ぎました?

今;コスモキュランダが休み明けの馬体減りだったから、残った4頭を厚めに買ったよ。かなり当日雨が降ったんでレガレイラも少し減らしてね。

編;やっぱりそうでしたか・・・。僕は4キロ減くらいなら良いかと思って、コスモを厚めに買って全滅でしたよ。まぁ僕の予想で今井さんの上位に入ってたのはコスモくらいなので余計にそう思っちゃったんですけど(笑)。確かにコスモは、非C系で先行馬の休み明けが馬体減りでは、全てがMの馬体重理論では逆ベクトルでしたよね~。しかも理想体重よりも8キロ減ですし思いきって軽視しちゃえば良かったのか。結局、残った予想上位4頭が、そのまま4着以内独占ですもんね。

今;4キロ減だからそこまで危ないって程でもないけど、実質馬連とかは1番人気だから期待値は低いよね。それと馬体重のベクトルは、カテゴリーストレスとセットで考えないと。

編;いつもしてる話ですよね。「芝のこのくらいの距離の重賞を何度も好走しているんで、馬体重が逆ベクトルだとかなり怪しい」という感じで正解ですか?

今;カテゴリーストレスにもレベルがあるけど、この馬は最大レベルだからね。つまり、芝2200m前後の重賞を何度も走って、かつ今回の中山2000m以上も10回近く走っているんでカテゴリーストレスは相当高い。しかも前走もGⅠで好走だから。その状態でここ5戦の馬体重で一番小さいのが前走なのに、それよりも休み明けで4キロ減って、最近の最大パフォーマンスだった一年前の有馬記念2着時より8キロ減での非C系先行馬では普通に危ない。それでも人気薄だったり、前走凡走してればリセットされて悪くないけど、人気の前走同距離好走馬だからね。馬体重が逆ベクトルでは期待値低い。まぁ僕も消すまではしなかったけど、順位としては格下げして他の買い目を厚めに買った方が無難だよ。

編;ですよね~。ところで、それ以前にヴーレヴー、キャントウェイト、メイショウゲキリンの上位評価がそもそも読めませんでした。メイショウゲキリンは67点で最も人気ないので、予め5番目評価と決めての予想ですよね?

今;まずヴーレヴーから解説していこうか。

編;これも正直驚きでした。ストレス時の初距離延長の人気なんて、まず本命にしないパターンじゃないですか(笑)。しかもサトノクラウンで。

今;最初は3,4番手と思ったよ。そもそも中山2200mへの延長は長いからね。ただ、このレースは結構2000mまでの馬がS質を補強されていると走るんだよね。生命エネルギーの紅潮がリズムと上手くシンクロすると。特に道悪だと好きな場所をスッと取れる機動力が最も重視されるんで、雨予報なら余計にそこがポイントになる。まぁ重賞好走とはいえ、牝馬限定の1800mなんでカテゴリーが違うぶん、ストレスそのものはそこまでではないし。

編;人気薄のキャントウェイトはどうして選びましたか?

今;コスモは道悪巧者で恐らく前が絶対有利にもなるはずで物理的には相当有利だけど、人気とカテゴリーストレスから対抗と決めてたんで、本命を何にするかで悩んでて、最初はこっちだった。だけどさっき話したことに気付いて本命を入れ替えちゃった。あとちょっと気になるポイントもあって、本命を止めた経緯もあったよ。

編;なんでしょう?

今;過去のレースを見ると、重だと道中は良い感じだけど最後の最後に伸び切れてないんだ。それが馬場なのか、あるいはそういうステップだからか判然としなくて本命にするには気になった。最後に一押しを欠くんじゃないかってね。ただパドックと血統を見ると道悪は合うんで、正直判断が難しかったよ。

編;それが最後に出ての2着でした?

今;うーん、そこはどうだろう。

編;ところで上位に挙げたプラス要因は何でした?

今;普通に鮮度の高いC系の相手強化だよね。ゴールドシップの。

編;同じゴールドシップの格上げだったパンジャは、似たような人気で無印でしたよね?

今;キャントウェイトより道悪適性は低いよ。苦手でもないけど。それと活性化が弱すぎる。ゴールドシップの格上げで中山2200mのGⅡになるマイナス面は、反応の鈍さに凝縮されるんで、臨戦過程がキャントウェイトと比べるとS質が弱すぎる。したがってキャントに先着する可能性はほぼないんで、評価しても仕方ない。ちなみに牡馬のゴールドシップで、格上げ戦での中山の最内枠だとやや不器用さがマイナスになるけどね。そこの問題は道悪で追走ペースが楽になることで相殺されるんで、内枠の利点しか享受しない。そういった面も含めれば、パンジャに先着される可能性はないよ。

編;なるほど~。同血統で似たステップをそうやって判断出来るのがMの凄みでもありますね。で、最後に気になったのは全くの人気薄だったメイショウゲキリンです。これは何故5番手にピックアップしました?障害からの鮮度でしょうか?

今;一言でいえばそういうことだよね。でもぱっと見は評価しなかったよ。最後の方で気付いて慌てて入れた。揉まれ弱い先行馬だからね。先行しないとしょうがないというか、揉まれ弱さのレベルは相当なんで、ただの先行ではなくスムーズに1,2番手でないと今回は駄目なわけで、障害を連続で後ろからなんてレース続きの後に、先行馬が何頭かいるGⅡでスムーズに2番手以内に行けるものか?というのが、最初の判断だった。

編;それが一転評価したのはどうしてです?

今;結構どの馬も危ないんだよね。だから荒れる可能性もそれなりに高いけど、どう荒れるのか読めなくて考えてたら、この馬に気付いた。障害で先行出来なかったのは単に飛越が苦手なだけなんだよね。怖がりだから慎重になっちゃう。ということは、平地の芝替わりならむしろ気分良く先行出来る可能性もそれなりに高い。ただ物理的行き脚が本当に戻るか半信半疑だったのと、コスモキュランダという逃げ候補がいたから、1,2番手にスムーズに先行出来る可能性がどれほどあるか読めないで、押さえの1頭にしたわけだね。

編;結局、コスモが出遅れましたもんね。

今;スタート決めてコスモに逃げられてたら、かなり揉まれ弱いからこっちは凡走してた可能性も高いよ。

編;そうなれば1点目で3連複的中でしたもんね~。

今;いや、それは分からない。コスモキュランダは仮にスタート決めても4キロ減で推進力がなかったから。結局は共倒れで、キャントウ、ヴーレヴーで決まってた可能性の方が高いかな。あるいはメイショウゲキリンの推進力の方が今回は上なんで、そのままハナ争いを制して結局メイショウが残した可能性も高い。まぁ終わったことは分かんないけど。

編;そういったM的読みがあって、大荒れでも予想上位馬が上位を独占するパターンがここ数ヶ月の重賞みたいに頻発するわけですよね。で、気になる神戸新聞杯です。滅多に出ない重賞の1番人気本命が出ました。しかも単勝1倍台ともなるとレアですよ(笑)。結局新潟2歳Sと同様に馬単的中でしたが、これはまたどうしてです?

今;全く他に買いたい馬がいなかったんで、仕方なく本命だったよ。

編;2番人気のグリーンエナジーは66点で人気の方なので7番目評価ですもんね。買い目は6番目までなので、買い目にも入れませんでした。というか、6番目までは67点以上が基本ですけど、カフジも66点で、67点以上が5頭だけという珍しい点数構成でしたよね。確かに買いたい馬がいない感じの予想ですが、グリーンエナジーはどうして危ないですか?重賞勝ちの京成杯では本命でしたけど。

今;あのときは15頭立ての4番枠で格上挑戦だから鮮度あって我慢出来たけどね。少頭数外枠で相手弱化のスワーヴリチャードでは精神コントロールが難しいよ。そもそもこの馬自体が、父の中でも相当難しいし、それが関西初遠征の外枠で、しかも2番人気では期待値低い。

編;人気の一角、コンジェスタスはどうです?

今;再三説明してるけど、京都新聞杯がコントレイルのベストステップだったからね。今回は同距離の少頭数なんでコントレイルとしては危ない。鞍上が消耗戦に持ちこめばだけど、仮に上がり勝負になったら無理だよ。

編;結局5番人気のゴーラッキーが3着なら3連複も2点目で、3連単も的中でしたもんね~。馬単だけになって悔しかったですよ。

今;そのゴーラッキーだって危ないよね。逃げて勝った後のキタサンブラックで延長だと、初の関東遠征も相まってコントロール出来るかどうか。だけど、上手く嵌まることに期待して上位に挙げるしかない、それだけメンバーがいなかった。エイシンインアウトは、前走13頭立てで捲りきった後の400m延長でサトノダイヤモンドだからね。精神コントロールが極めて難しい。そんな馬に横山琉でコントロール出来るものなのか?今回コントロールするには、前半は馬群で矯めて徐々に馬群を縫うように上がって行くしかない。

編;そういう解説でしたよね。結局、先行しちゃいましたけど。

今;指定通りに乗ってくれる可能性も結構高いと思ったけど、しなかったね。結局、上手く乗り方が嵌まらないと駄目な馬ばかりだった。

編;対抗のアルトラムスはどうでした?

今;解説通りだよね。C系で馬群に入れれば集中して走れる。外回った瞬間にアウトだけど。

編;これは岩田が今井さんの指定通りに内突きましたもんね~。やっぱり指示通り乗ると普通に来ますよね。

今;で、みんな危ないから見直していってシートゥサミットを見たとき、「あれ?」ってね。やけにヌルっとした感触があった。ぱっと見は休み明けの追い込み馬で下級条件の2400m続きでは活性化が弱いから考えもしなかったけど。モーリスで、やけに異質で嫌な肌触りがある。リズムが動いているわけだよね。

編;全頭解説では、「特殊な展開でコントロールすればだが」という聞いたこともないコメントパターンが出てましたね(笑)。まさに特殊な展開でコントロールしたら来ちゃったわけですが。

今;嫌な感触を表現するにはその言葉しかなかった。捲り切らないと無理なステップになる。で、長距離続きの休み明けでGⅡ。そこで果たして捲り切れるものなのか?普通、先行馬が少なくてもこのメンバーなら、途中で一気にペースアップしてタイトに流れるからね。そうなるとこの馬では捲れない。

編;結局、全然タイトに流れず捲り切れちゃいましたね。

今;他に2つ間違いがあった。まず前走2着を騎手がよしとしていると判断したこと。そうであるなら前走同様中途半端な捲りになって凡走している。だけど鞍上は前走で納得せず、勝った2走前を選択した。あとは単純に甘かったね。1,2着のラインが堅くて2番人気が危ないんで、後は簡単に他の馬に流して3連単を引っかけちゃおうという緩みがどこかに恐らくあった。みんな危ないけど、どの馬もクリアする騎乗ポイントは確かにあるわけだから、どれか1頭くらいはそれを満たすはずと。本来はヌルっとした生命リズムがあった超人気薄の方に、期待値的には賭けないといけないんだろうけど。長年Mをやってれば、どれが生命リズムがあるかの感触はあるわけだから。ドッと疲れの残る予想になって申し訳なかったよ。

編;まぁなんだかんだで、これで結局7週連続の、勝負レースでの重賞4点目以内的中達成ですから(笑)。そういえば日曜中山7Rは相当稼いでましたよね?1-3-5位で決まって3連複519倍のレースですけど。

今;あれもオールカマーと全く同じ鏡映しの構造だったよ。絞れて好走したC系の差し馬の対抗が、逆ベクトルに中3週で8キロ増で、しかも2番人気では期待値低いんで、押さえに回して残りの馬を厚めに買えば良い。

編;馬体重のベクトルがさっきと正反対のタイプで、その通り全くの裏返しになるわけですからMの馬体重理論は面白いですよね~。しかも今回みたいに理論通り、ほとんどのレースが決まっちゃうわけですし。

今;馬体重理論はnoteとかに書いてあって原則が変わることはないし、誰でも分かりやすいんで見ておくと良いよ。

編;ですよね~。では今週も馬体重と馬場に注意して、スプリンターズSのデータ分析お願いします。昨年ですが、キーンランドC5着後の11番人気ウインカーネリアンが勝ちました。

今;キーンランドC3~5着は、20頭中5頭が3着以内。来た馬は前走3角1~8番手と様々。ただ9番手以内だと12頭中5頭が来ていて、ある程度は活性化しているとベター。今回は3角2~12番手。今回3角7番手以内だと6頭中4頭が来ていて、相手強化でも前に行けるだけの機動力がある馬は怖いね。まぁ12番手の馬も1頭来ているけど。2走前はオープンで連対で、そのストレスで前走連を外したMの基本タイプだった。3走前は桜花賞17着を除くとオープンで6着以内で、6着の馬以外は連対。6着馬は4走前に1着。よほど鮮度が高くない限りは、ある程度それまでタイトな競馬でリズムのあった馬が来ている。

編;2着ジューンブレアは、CBC賞2着の7番人気でした。

今;CBC賞連対馬は3頭中2頭が3着以内。まぁ3頭ではデータ分析は無理だよね。一応来た2頭は前走3角4,9番手、来なかったのは3番手。2走前は来た2頭は函館SSとダートのOP特別で連対。来なかった馬はマイラーズC6着だった。5走前まで遡ると、来た2頭はダートのOP特別と2勝クラス。来なかったのはシルクロードSで、ある程度鮮度があるとベター。

編;3着ナムラクレアは、函館SS8着後の2番人気でしたが、函館SSからの直行馬はいませんね。

(続く)


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