今井雅宏 無料コラム
2025.4.19 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2026.8.8 更新
レパードSデータ分析
編;今週は昨年人気薄の本命が勝ったレパードSとか、久しぶりに3重賞あるので期待してます!その前に回顧ですが、重賞は勝負レースに選んだ方のクイーンSで的中でした。このレースが馬連3点目で、他も例によっての3点目以内的中ラッシュでしたね。日曜札幌2Rでは3連複66.8倍をズバッと本線1点目的中、3連単263倍も的中です。土曜新潟4Rも3連複25.5倍をズバッと本線1点目的中、もちろん3連単万馬券も的中ですね。土曜中京10Rも馬連本線的中で、3連複25倍、3連単80倍も的中。日曜勝負レースだった苫小牧Sも馬単23倍を3点目的中です。結局当たったレースは、だいたいみんな3点目以内で的中してましたかね。
今;馬体重が合ってて馬場が合ってるレースで絞って買うという、基本的な話だったね。当たったレースは全部馬場と馬体重が合ってたから。今週も土曜のSTV賞みたいに馬体重見た瞬間にアウトなレースも多かったけどね。
編;絞るにしても、そういうのを止めるか金額減らすか対抗から買えばさらに良いという、よくあるパターンでした。
今;当たったレースでも、日曜札幌2Rなんかは、本命がさらなる4キロ減なんで少し怪しいんで対抗から買うと馬連も当たるということだったよね。まぁ過去に一度も3着以内に入ったことのないカテゴリー鮮度のある馬に加えてC要素のある差し馬だからね。Mの馬体重理論的には減っていても我慢する可能性はそれなりに高くはあったけど。
編;単勝22倍の人気薄ですしね。
今;人気薄の場合は多少馬体重に目を瞑っても良い。基本的には馬場、馬体重の良い馬から絞って買うのが基本になるよね。ただ絞ってると次の爆発まで時間が掛かると大変だから、前から言ってるように1点目を厚め、次は2点目、3点目と次第に落としていって、あとは人気薄や当日の馬場、馬体重の合ってる馬に流していくというスタイルが基本になる。
編;ですよね~。あとアイビスSDは今井さんの場合は買い目対象は上位6頭までなので、買い目に挙げた6頭中5頭が5着以内独占ということでした。
今;順番が無茶苦茶だったけど。まぁ雨予報で予想してるのもあったかな。
編;二桁人気が2頭も来ても、「走れる馬は分かってる」という得意のパターンでした(笑)。このレースはまた後でじっくりと解説して貰うとして、まずクイーンSですね。これは僕も的中でしたよ。なにせ今井さんの回顧でのA評価馬ですから簡単でした。
今;僕が予想する前にその話をするから参ったよ。それは内緒にしないと(笑)。
編;あ、そうでしたっけ!予想の客観性がなくなるということですよね。
今;「回顧でAにした以上、本命にしないといけないかな?」とか、予想とは関係ないことが頭をよぎって客観的に分析出来なくなるからね。なるたけ自分の評価は忘れて予想するようにしてるわけだよ。ちょっと外過ぎるのが嫌な感じだったけどね。まぁ当日は注文通り絞れてきたから、まず連対は確かになったんで勝負レースにはなったね。
編;「斤量背負っているのでペース上がるか、前半馬群に入れれば」という解説でしたが、前半35秒台と落ちて外々回ってと、両方が叶わなかったぶんの2着でした?
今;3歳のときは軽量だったんで、差し馬に不利なこの条件の外枠からでも強引に捲って勝てたわけだよね。今回は他より1キロ重いから体力ロスを抑えた方が良い。ただ本質的に不器用な馬なんで、余程のスローにならない限り、外枠も悪くはないから少なくとも絞れてれば連対は間違いないという感じかな。レースは、どちらかというと先に外から捲られて仕掛けが遅れたぶんだったよ。斤量が重い分だけスッと加速出来ないから、早めに外から被せてきた北村が上手かった。逆の立場になりたかったわけだけどね。
編;予想でもココナッツは「しっかり矯めれば」という解説で、前半は後方で指示通りしっかり矯めてましたもんね。
今;人気を背負って好位から競馬をしようとすると、ちょっと危ないステップだったからね。
編;あとアイビスSDもお願いします。10,14番人気の超人気薄が2頭も突っ込んできましたが、買い目に挙げた6頭中5頭が5着以内独占と、例によって走れる馬は分かっていたレースでしたよね?どうしてロードトレイルとカウスリップは買い目に入ってました?
今;走れる馬がそもそもほとんどいないレースだったのもあるよね。2頭とも相手強化のロードカナロアだった。だから3勝クラスの弱い相手に今回と同じ条件で負けていても全く気にならない。それが鮮度というか、競馬ということの本質なんで。
編;『ウマゲノム辞典』とかでも何度も言及している「相手強化のC系ロードカナロア」ですもんね~。
今;馬は時間と空間の関係性の中で走るのであって、「新潟1000m」といったような独立した条件を走るわけではないからね。関係性の網の目の中でその有り様は常に変化している。その意味が分からない限り、3勝クラスで連続凡走で、その前の同条件直線競馬でも負けてる馬を相手強化でピックアップすることは出来ない。ただ、このレ―スは僕のミスだったけどね。
編;本命は「湿って少し時計掛かる馬場」ならというような解説で、降らずにレコードだったので仕方ないのでは?
今;そういうのもあるけど、それとは違う部分なんだよね。良い馬がいなかったから、ロードトレイルも考えたわけだけど、夏の小倉連続遠征後の中2週というのがどうしても引っかかって、押さえにしちゃったわけだ。常識に思考が引っ張られたということだね。輸送を考慮に入れなければステップそのものはM的に凄く良いんだよ。弱い相手の1200mで連続凡走後で、3走前には同条件で好走。そして今回は相手強化。そこだけ見れば、文句なしの本命でも良いC系になる。だけど、「夏の連続遠征で中2週の馬体減り」という物理面を意識しすぎた。もし今回減ってれば、ほぼその瞬間に疲れで95%は来ないからね。それがMの馬体重理論的に怖いわけだよ。以前にも解説したけど、予想で選択ミスして外すパターンで一番多いのがまさにこれなんだよね。今回減ったらほぼ来ないステップで、レース間隔が詰まっている馬。臨戦過程そのものは良いんだけど、「このタイミングで増える可能性はかなり低いだろう」と評価を下げた馬が、何故か増えてきて激走するパターンだよね。だいたい走れる穴馬って言うのは、レース質さえ分かっていればM的にピックアップするのは比較的簡単なわけだけど、この「減ってはいけないパターンの間隔が詰まった遠征」のトラップは引っかかりやすい。たまにそれで増えてくるケースがあって、そういうのは逆にむしろよく走るんだ。当日輸送か一泊か?とかも関係するんで状態読みがかなり難しいんだよね。
編;ただ減り続けた馬体重でも評価したくらい、ステップそのものは良いわけですもんね。
今;ただアメリカンステージだって遠征続きだから疲れの影響が出る可能性はそれなりにある。だから人気を考えればこっちを上位に取る理由は特になかったわけだ。ただ間隔開いているから増えてくる可能性はかなり高いということで、馬体重的な安パイとして選んでしまったわけだよ。で、実際は馬場や体重以前に当日は疲れが出てパドックでも硬くなっていたからね。同馬に硬直化があったというのは、予想そのものに硬直化があったということに他ならないわけで、僕のミスになる。申し訳なかったよ。まぁ馬場が分からないから守りに入ってそういうミスに誘い込まれる可能性が高いという判断があって、こっちを準勝負レースの方に回したわけだけど。
編;それにしても今井さんの人気薄の嗅覚は怖いです(笑)。東海Sも結局買い目に挙げた人気薄がみんな来ましたし、函館2歳Sはそのものズバリ本線の700倍でしたし。その前の七夕賞と言い、当たるときも外れるときも毎度のように劇的ですから。
今;世界が指し示している意味と寄り添いながら予想してると、外れるときも「あ、ああ!」みたいなことになりやすいわけだよね。
編;5連複でも売ってくれれば良かったですよね(笑)。あと人気薄で激走したレースを少し解説してください。土曜新潟4Rの7番人気プロミスラインは何故本命でした?
今;これは揉まれ弱い馬が小回りで追走に一杯で揉まれた後の延長新潟だからね。前走よりスムーズに競馬出来れば激走する。ダートそのものは向く血統、作りだから。まぁスタートで挟まれて出遅れたときは焦ったけど。
編;大外から追い込みましたもんね~。
今;揉まれ弱い馬にとって、スムーズに先行するのと、大外を追い込むのは、揉まれないという意味ではほぼ同義だからね。まぁ新潟ダートでずっと大外の追い込みは物理的には厳しいけど。
編;日曜札幌2Rも8番人気が本命で激走しましたが、これはどうでしょう?
今;掛かりやすいサートゥルナーリアの短縮だよね。差せば集中出来るんで、当日差しも利く馬場なら激走する。
編;ただ「中団で」という解説でしたが、出遅れて最後方だったのはどうでした?
今;スタートはちょっと不味いかな?と思ったけど、その後ずっとほぼ最後方だったでしょう?あれでなんとかなるかなと思い直したよ。
編;それはどうしてです?
今;最初に話したように当日は良くない馬体減りだったからね。体力が減退しているときは控えて体力消費を抑える方が良い。だからあの馬体重ならむしろ最適な騎乗とも言える。出遅れた後、少しでも出していくと体力面で厳しくなったけどね。横山和は結構その辺の感覚は理解している感じなんだよね。矯めなくちゃいけない心身状態かどうかの判断だけど。頭で理解しているというよりレースで跨がったときに、馬の走りたい気持ちを理解する能力は高いんじゃないかな。
編;なるほど~。それではデータ分析ですが、施行条件が変わってないレパードSにしましょうか。このレースは昨年、5番人気のドンインザムードが本命で、しかも同じ不良馬場だった21年には7番人気のケンシンコウ本命で、2頭とも人気薄で勝ったんですもんね~。道悪予想の鬼ということで(笑)、今年も雨が降るのかどうか気になるところです。
今;まぁ予め天気予報で降るって分かってればの話だけどね。この2年は不良になるくらいなんで、予報が分かりやすかったんじゃないっけ。
編;ですよね。ではまず昨年から見ていきましょう。勝ったのはそのドンインザムードでした。同馬は2勝クラス6着凡走後だったわけですが、2勝クラスで連を外した馬は良いのですか?
今;2勝クラスで連を外した馬は、32頭中2頭が3着以内だね。6着以下から巻き返した馬は、同馬が初めてだったよ。まぁデータ通り予想してもつまらないからね。
編;データ分析をしながら、その例外が発生する瞬間をピンポイントで狙い撃つのが予想の醍醐味ですもんね~。
今;そこに競馬の意味、その本質が隠されてることが多いわけだしね。連を外してから巻き返した2頭は、1800mで4,6着の馬だった。他に1600mで11着の馬が、13番人気であわやの4着に走ってる。来た2頭は前走3角2番手で、勝ちに動いていた馬。前走3角3番手以内だと7頭中2頭が3着以内になる。あわやの4着馬は前走13番手で、巻返しステップだけに極端な脚質が嵌まらなかったタイプは注意だね。今回は、3角2,6番手。今回3角6番手以内は9頭中2頭が来ている。相手強化でも置かれないだけの機動力があるとベター。ただあわやの4着馬は4角でも12番手だったけどね。極端な脚質を取りそうな馬も、巻返しステップだけに一応注意しときたい。2走前は海外と2勝クラス7着。海外は4月のレースだった。何れにしても蓄積疲労はあまりなかったわけだよね。あわやの4着馬も5月の1勝クラス勝ちだから、やっぱりそんなに疲れはなかった。4走前は2頭とも1勝クラス。そこそこ経験を積みつつも、それなりに鮮度があるみたいな馬が有利になっている。まぁどんなレースでもそういう馬は競馬では有利だけど。
編;2着ルヴァンユニベールは、1800mの2勝クラス2着馬でした。1800mの2勝クラス連対馬はどうなっていますか?
今;16頭中6頭が3着以内だよ。来た馬は前走3角1~6番手。4角では4番手以内。活性化されてると良い感じだけど、出走馬のほとんどがそういう馬だったからね。どこまで意味のあるデータかは微妙になる。今回は3角1~8番手。今回4角で6番手以内だと10頭中6頭が3着以内で、相手強化でも置かれないだけの機動力があるとベター。2走前は、2勝クラス連対馬2頭とOP特別が4頭。距離は1800mと2000mだった。3走前は、1勝クラス勝ちが2頭とOP特別4頭。鮮度と勢いがあるか、逆にタイトな経験をしている馬に注意というパターンだね。4走前まで遡ると、1勝クラス4頭と未勝利2頭で、ある程度の鮮度を保っているとベターになる。
編;3着ヒルノハンブルクはユニコーンS5着後の11番人気でしたが、このタイプはいません。
(続く)
コラムの続きをご覧いただくには『推奨レース&重賞 2,100P』か『重賞予想 1,200P』のチケットをご購入ください。
コラムの続きは土日いずれの日の講義の中でもご覧いただけます。
