今井雅宏 無料コラム
2025.4.19 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2026.10.10 更新
スワンSデータ分析
編;今週は3日開催で重賞が3つありますよ。アイルランドTは昨年4番人気の本命が勝って馬単92倍を当てたレースですね。予想で買い目に取りあげた馬が3着以内独占するという得意のパターンでした。21年には馬単万馬券を、これも得意技の1つ「1点目的中」で当ててますし、今年も期待してます!
今;それとそろそろ、逆ショッカーのデータを更新しないと。今やり始めたところだから、もう少し待っててね。
編;それは楽しみですね~。コントレイルとかどうなってるのか気になります。その前に回顧ですが、先週は読めない開幕馬場に突然の雨では大変でしたね。
今;もう雨の季節は終わったと思って油断してたら、まさかの大雨だもんね~。久しぶりに僕も悲惨な目に遭ったんで、今週はしっかりリベンジしないと申し訳ないね。重賞の勝負レース10週連続連対も逃しちゃったし。
編;その毎日王冠から回顧をお願いしたいと思います。今回も7番人気レディネスと人気薄が本命で3着に好走でした。結局、10週連続3着以内にはなりましたよ。
今;いや、これは参ったよ。最後に横山典が手応えありすぎて、内伸び競馬を安全策で外に持っていったぶんだけの3着だった。あのままインを突いていたら、少なくとも連は外してない。しかも内を突っ込むと良いC系だから余計に、外に出したのは伸びない方へ横走りに出したぶんのロスという物理的な問題より遥かに、精神的な大きなマイナスになったからね。残念な選択だったよ。無理に外へ持ち出したときは「おい、ノリ駄目だよ!」って思わず声が出た。
編;最後、ルメールが伸びるインに突っ込んで3着も危うかったですもんね。結局、1頭だけ外からでも伸びたので、複勝の5.9倍は助かりましたけど。
今;あれにもビビったよね。なんで外枠のルメールが最内にいるんだっていう。あそこは横山典が走る予定のスペースだったわけだけど。ただ単に外枠からインに突っ込んだだけではなく、その前の1400mが外差しだったでしょう?それなのにこのレースはイン突きしか差し馬は間に合わないことが分かってるのが恐ろしい。たぶんあまり手応えないから、一か八か最内を突かないと無理ってのも最初からプランとしてあったんだろうけどね。
編;どうして差し馬は内以外アウトだったのですか?
今;単純に1400mと比べて途中スローになって、上がり勝負だったからね。それとこのクラスの1800mと2勝クラスの1400mでは全然違ってくるのもある。毎日王冠クラスであのペースの開幕週だと前は止まらないから、一瞬のロスが致命傷になる。
編;ところでどうしてレディネスでした?今井さんの予想を見て得意の内枠ひいたのもあり、僕としても複勝の5.9倍は良かったですけど。
今;枠順発表前の予想で上位だったから、S君の方が詳しいんじゃないの(笑)。まぁ前半速くもない流れの、馬群に入れて集中させるのが合うスワーヴリチャード産駒だからね。
編;前走3着激走のストレスはどうです?
今;それはあんまり気にしなくて良いかな。中6週開いてるし、札幌2000mと開幕の東京1800mではレース質が全く違うから。むしろ1800m以下の重賞が今回初めてという鮮度の方が勝るだろう。問題としては滞在の北海道競馬から東京開催に移ることだけだね。
編;ワンポイントアドバイスでも、そんな話をしてましたよね。そこは大丈夫でした?
今;規則的に2週前追い切りから淡々と時計を出しているでしょう?だからそこは問題ない。栗東に戻ってもテンションが上がってないことが分かる。まぁ後は当日のテンションは気になるけど、それは当日注意する以外にもう方法はないから。輸送の渋滞とか事前に分かんないしね。
編;それで「入れ込み発汗注意」というコメントなわけですよね。6キロ減はどうでしょう?
今;ちょっと減りすぎ。あんまり良い兆候では無いけど、入れ込み発汗は目立たなかったし、まぁ人気薄だからね。そこまでシビアになる必要もない。ただ思いの外ペースが緩んで、中盤ですーっと上がらざるを得なかったでしょう?あれは少し馬体減りでピリピリしていた馬には、体力ストック面で厳しかったね。もう少し途中からペースアップするメンバーだと思ったけど、終始淡々と流れたのが致命傷ではあった。そうでなければ途中で自力で動く必要もないし、仮に外へ出してもあの手応えなら普通に差し切ってるよ。
編;ホウオウが気分良くスローで逃げちゃいましたもんね。
今;ただ過去2年と比べて惨敗続きで最もストレスのないのが今年だったわけだよね。M的にはもっと評価しないといけなかったんでミスかな。一番得意な東京1800mという条件に、今までの中で一番ストレスのない状態で臨めたわけだからね。2走前にダートを使ってるのも冷静に考えればプラスだし。あと生命リズムの問題だよね。着順はよりメリハリのついたダイナミズムが要求されるんだ。
編;まさにデータ分析でいつも解説しているやつですね。
今;ただいくらメリハリあってストレスゼロ状態と言っても6歳馬が普通の10着続きでは、さすがにリズムが悪すぎて基本危ないけどね。だけどそれが全く合わないダートの、しかもGⅠだから、そこはただ単に鮮度を供給しただけで、着順は気にしてもあまり意味がなかった。その判断が失敗なわけだけど、それより斤量問題のアプローチかな。
編;というと?
今;このレースはみんな危ないんだよね。レディネス以外の馬は全て危ない。レディネスはタイプに比べてかなり有利なステップ、枠で、問題は輸送だけだったけど。ライヒ、サトノは激走後のL系内枠だし。リアライズも量系の内枠で短縮だからそこまで良いわけでもない。ただGⅠ2着馬に55キロはいくら何でも有利過ぎるし、競りそうな馬は1頭しかいないから、揉まれず先行出来そう。揉まれず先行出来て55キロなら、これを相手にしとけいば良いだろうという話だよね。でも斤量は接戦になるとき意味があるのであって、馬が嫌がってる状態では、そもそも斤量差を活かす以前の問題になってしまう。今回どこまでL系が気分良く走れるのか?そっちを重視すべき局面で、あまりに裸同然の斤量にその判断が薄れちゃったね。先行馬はこっちが有利という考えがなければ、全てが危ないレースなんだから、必然的にバイアスの恩恵を受ける可能性のある逃げ候補のホウオウは相手に入れなければいけない。先行馬はリアライズで良いだろうという斤量に対する意識が強すぎた。まぁ何れにしても、相手がみんな危ないときは極端なバイアスに嵌まった馬が必然として相手には来るわけだから、「逃げ馬と追い込み馬と内差しには流しとけ」っていう、馬券的でテクニカルな話には収れんされるけど。
編;まさにスプリンターズSがそうですもんね。人気薄の本命が来て、相手は逃げ馬と内差しが嵌まった馬でした。
今;走れる状態の馬がいないレースの場合、理論的には極端なバイアスに嵌まった馬が走る確率が、普通なら走れない馬達なんだから当たり前だけど、高くなるわけだよね。その中で考えられる極端なバイアスの基本が、前残り、外差し、内差しになる。だから人気薄の本命から流す場合で相手が不確定要素の強い馬たちなら、その3パターンには抑えでも良いから、さして評価してなくても一応流しておくわけだよね。特に相手も人気薄の場合だけど。
編;それでスプリンターズSは流しておいたわけですもんね。それと京都大賞典は突然の雨ではどうしようもなかったですよね~。
今;一言でいえばそうなっちゃうよね。1,2着馬は道悪向きで、前残り競馬なら前に行ける道悪巧者は少なかったわけだし。雨が降らないと、あの2頭は超高速だと先行にエネルギーを使った分、一押しを欠いているよ。特にエコロはノド鳴りの延長が最大の不安要素だったのに雨ならノドも楽だしね。ただ判断を鈍らせたのはファミリータイムが先行するかどうか。騎手が前走をよしとしているなら差しに回っちゃうし、先行馬という基本を理解していれば前に行く位置取りショックをしかけてくれる。本質的に揉まれ弱いから、休み明けの多頭数中枠で差しに回ったらその瞬間にアウトだからね。
編;今井さんの先行すればの指示なのに、結局差しを選択しちゃいましたよね。
今;強引にでも先行を選択するはずという考えが甘かった。鞍上は前走を選択しちゃったね。GⅠで好走したと言っても6着は6着だという認識が騎手に欠如していた。それとあのときは凄くばらけたけど、今回は開幕でそんなに雨でもばらけない。つまり前に行かないとアウトなんだけど、パドックでそういうふうに「叩いてでも行けって」念波をぐっと送らないと駄目だったね~。S君、今度やっておいてよ(笑)。何れにしてもそこが「約束された位置取りショック」との違いで、リスクは背負うことになる。前週のスプリンターズSは、陣営が差しに回ることを示唆していて、それがピッタリ合うタイプだから本命にしたのがあったわけだよね。今回はどこにも先行策の示唆がなくて、ひょっとすると鮫島が前走を手本に乗るんじゃないかって怖さは確かにあった。
編;日経新春杯のときも11番人気で本命で、実際今井さんの指定通り前に行く位置取りショックをしてくれたので激走して万馬券を当てたわけですもんね。そこが鮫島と松山の違いだったのかもしれませんね~。
今;となると鮫島もMの勉強しないとだね。1番人気が危ないレースだけに当てたかったけど。
編;ダノンは何がいけなかったですか?
今;3着続きでリズムが動いてない上にストレスがあるからね。押さえの1頭で十分になる。それと開幕の雨ならイン差しになるかもと思ったけど、結局前に行ってないと駄目な馬場になったよね。
編;ではデータ分析です。見てみるとサウジアラビアRCも、過去10年中7年で最低3連複か馬連を当ててますよ。
今;そんなに当ててたんだ。なんか単調で苦手そうなレースだけど。
編;ええ、そうなんですよ(笑)。まあさすがにデータ分析は多頭数の古馬でスワンSにしましょうか。昨年は関屋記念2着後の5番人気オフトレイルが勝ちました。関屋記念からは凡走馬の登録があります。
今;別定時代で参考までだけど見ていこう。6着以下は4頭中2頭が来ているね。来た2頭は人気で9,12着と疲れのない馬だった。位置取りは3,6番手で今回は4,17番手。巻き返しステップだけにメリハリ付けて乗りそうな馬、位置取りショックを掛けてきそうな馬は怖い。2走前はヴィクトリアMを6,14着だから、タイトなレースを使っていたけどフレッシュな馬という感じだったね。
編;2着ワイドラトゥールは、CBC賞凡走馬でしたがこのステップはいません。3着も登録のないNHKマイルCからだったので前年にいきましょう。
(続く)
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