今井雅宏 無料コラム

2025.4.19 更新

*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。

前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。

出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


2026.10.17 更新

秋華賞データ分析

編;今週はいよいよ秋本番の秋華賞で楽しみですね。それにしても先週もいろいろありました(笑)。日曜12Rで単勝34.4倍の本命が勝って、◎○▲で綺麗に決まって3連単612倍をズバッと1点目的中と「2,3点目以内での万馬券的中」の得意技が炸裂しましたよ。月曜には単勝12倍とかの美味しい本命が走って本命の5戦3勝といろいろ走ったりとか。

今;函館2歳Sの800倍近い1点目もそうだけど、やっぱり当たるときはレース質が読めてるから、万馬券でも何でも1点目とかで当たりやすい。つまりこのレースならパサパサ馬場でのハイペース差し競馬、函館2歳Sなら道悪の重い馬場での混戦という設定だよね。

編;いつもの解説通りですね。それで鞍上が指示通り乗ると万馬券でも何でも1,2点目とかになるわけですね。

今;ただその結果以上に酷く疲れたよ。そもそも3日開催は大変だしね~。まずサウジアラビアRCね。あのあり得ない事態でショックを受けて寝込みそうになりながらもなんとか予想したら、日曜京都9Rだよ。

編;あのレースはLINEありましたもんね~(笑)。単勝143.3倍の超人気薄が本命でしたが…!

今;この馬は集中した方が走るC要素が強いんだよね。インディチャンプで。

編;「ペース上がれば集中しやすく」の本命でしたよね。

今;この形はあまり出ないコメントパターンでしょう?普通は「ペース上がれば」の後は・・・?

編;えーっと、「精神コントロールしやすく」が一番多いですかね。

今;次が「パワー活きて」とかだよね。つまりS質をペースが上がることによってコントロールするか、体力的優位性をペースアップで活かす形の言葉が続くわけで、「集中出来て」のパターンは少ない。

編;そうですね。C系でもあまり使わないですよ。

今;C系でも主にS質の制御が可能なことが強調されるのがペースアップだからね。つまり集中系の話が出てくるということは、C要素が極めて重要な場面だよ。

編;インディチャンプ産駒ですもんね。

今;16頭立ての9番枠で、ダートのハイペースで馬群に入れることを想定していたわけだ。

編;まさにその通りの展開になりましたね。

今;そう、狙い通りだったんだよね。直線を向くまでは。それを見て「出来た!」と思った次の刹那だよ。

編;外に切り返しちゃいました。

今;あれだと距離ロス以上に、せっかくの集中力が途切れるという二重の不利がC要素で走っている最中の馬には発生する。

編;この前の毎日王冠の話ですよね。C系の人気薄本命レディネスが最後に外に切り返しちゃったやつ。

今;そう、全く同じね。手応えがあるから安全策で慌てて外に切り返すわけだけど、あの状態の馬は多少スペースがあれば割れるし、その方が再点火する。外に切り返した瞬間に集中力がふわっと切れるから、再加速に時間が掛かるし、そもそも外から差す仕様の状態ではないんで間に合わない。最悪の選択になるわけだ。だから「え?!あ、ああ~」と切り返した瞬間、肩を落としたわけだよ。

編;それでも猛然と外から1頭だけ追い込んで、単勝1.6倍とクビ差でしたもんね~。

今;かなりショッキングな結末だったわけだ。

編;で、その本命の悲劇のあとに東京12Rの600倍本線でリベンジですから、より劇的でした(笑)。ところでなんでまた16番人気フェアリーライズは本命でした?

今;もちろん芝からダートで、それと休み明けだよね。

編;地方で走ってますが、その内容ですかね?

今;いや、それは一切見てない。相手の力関係もよく分かんないメンバーだし、2勝クラスで通用するようなレースでもない筈で、あまり内容を気にしても仕方ない。そもそも地方の砂と中央は違うから、芝からダートで地方の成績を見ることには、ほとんど意味がない。

編;前もそんな話をしてましたね。ではどうして?

今;血統構成とここ2走のパドックとレースを何度も確認して、ダート適性の高さを検証したからね。

編;兄弟はダートで惨敗してますよ?

今;近親も良くないよ(笑)。まぁそれで怖いから母系を調べて、普段はめんどくさいし意味もないからやらないけど、今回は初めての中央ダートだしで特別にね。それと実際の映像で鮮度時の2勝クラスなら何の問題もないことを確認した。むしろ怖いのは、前走が滞在で今回は輸送競馬だよね。馬体が増えないで前走は細かったのが最大の敗因だったんだ。そこは怖かったけど、環境変化と輸送を乗り越えて、ハイペースを馬群に入れれば集中力が持続することが明白な単勝143倍だからね。そこを怖がっても仕方ないから本命にした。そしたらプラス14キロ!

編;増えてましたね~。

今;パドックも生き生きとしてたよ(笑)。ということで事前の一か八かの状態勝負に勝ったから、凄い盛り上がってレースを迎えたら…。

編;直線で切り返しちゃったわけですね。この衝撃の後に迎えた同じダート短距離で612倍1点目的中でした。その劇的フィナーレの前に、ちょっと重賞の話もお願いします。府中牝馬Sはどうでしょう?

今;計算よりかなりのパワーレースになって2000m以上の体力が求められた上にハイペースで外差し有利になったから、外の体力型で揉まれ弱い実力馬2頭の力で決まったレースだね。人気4頭の中ではあの2頭が走れる状態で、後の2頭はそもそも怪しいし。

編;予想もそうでしたが、どうしてです?

今;クイーンズウォークは多頭数内枠と休み明けという苦手な2つが揃って鮮度も薄いから人気馬の中では当然最下位。ラヴァンダはストレス。残ったのは2頭であとは揉まれ弱い馬の外枠だから、外差しが決まるかどうかの一点だけ。大外の川田が一番人気なんで馬券的には決まらない「マイル的な切れを要求する内差し」という正反対のレース質に設定した方が良いと判断して、マイル向きの内目を狙ったわけだね。その場合でも西村のはパワー型L系の短縮でむしろ内枠で評価は下るから、人気馬がみんな危なくなるんで馬券的には好都合。結果は狙ったのと逆の消耗戦の長距離パワーレースになった。設定勝負に負けたわけだね。ただその場合、必然的に人気サイドで決まる可能性が高いわけだから、反省する意味はなくさっさと次のレースに行くしかない。

編;つまり本線的中の東京12Rですね(笑)。で、サウジアラビアRCです。三浦の呪いは恐ろしいですね~。

今;これはさすがに見ての通りとしか言い様がないよ。あの内容だとただ捉まってただけなら圧勝している。レースを見てもう一度予想しろと言われたら、当然更に自信を持ってもう一度本命にするよ。

編;出ましたね(笑)!その通りでした。何度も切り返して脚を余しましたよね~。ショックでしたよ。

今;ショックを通り越してるよ。先行からあそこまでブロックされて勝負所でたたらを踏みながらの形で、かつ最終的には後方まで下げられて、外から飛んできて肉薄する馬なんて重賞ではまず見ない。まぁ確認出来たのはエフフォーリアはやっぱりこのタイミングで買って良いことかな。それと少頭数スローの恐ろしさ、馬群が詰まって何も出来ないことが起きやすい。前の弱い馬も余力があるからなかなか最初垂れないわけだよね。それと数が少ないから強い馬、手応えのある馬は意識的にブロックされるターゲットになりやすい。そういったことと、頭がふらふらして倒れそうになった以外、特に感想はないよ。それが分かったところで、レースを見た後に予想出来るとして、詰まるのを嫌って違う馬を本命にするなんてむしろ怖過ぎて出来ないよね。あまりにも力が違った。

編;スワンSはどうです?これは8番人気スズハローム、13番人気サンダーストラックを含む予想上位6頭中4頭が5着以内に入るという、いつものように人気薄の読みは迫力があったのですが。

今;2番人気の勝ち馬だけが抜けてたね~。これは僕のミスだよ。レースのポイントで詳しく各馬の乗り方を書いたでしょう?

編;ええ、ほとんど上位に来た馬は今井さんの読み通りの走りでしたね。

今;アイサンサンは違うんだよね。この馬はダッシュ力がそこまでないんで、行くなら出して行かないと駄目ね。普通に捉まっていると、この日伸びない好位の外々を回らされるからまず来ない。

編;それで強引に押していって1番手でした。

今;そう、その判断が正しいよね。幸は良い選択をした。ただ前半が33.6秒と速いんだ。これがこのレースの全てになる。

編;というと?

今;このダッシュの弱い馬しかいないメンバーだと33.8~9くらいかな?って思ったんだよね。つまり前残りという意識が働いて、平均ペース向きの先行馬、アイサンさんもエリカエクスプレスも、自分のラップでない形で先行する展開になって苦しくなった。まぁエリカエクスプレスがそうなる可能性が高いことは分かってたから評価を下げたわけだけどね。で、その速いラップだとダイヤモンドノットはインでブレーキを掛けずに追走出来るから、最大の難点だった揉まれ弱さが出ない。これが終わった後、どうもおかしい気がしてラップと1番枠の関係をいろいろ調べたんだ。

編;面白そうですね~。

今;結論としては高速馬場でかなりのハイペースを先行した場合だけ、揉まれ弱い馬の1番枠は逆に有利になると、気になった通りの結果が出たんだ。

編;え、それは凄いですね。ペースが上がった先行馬だけ、揉まれ弱さが出ないんですか?

今;うん。さっき言った前半からずっとペースが速いからブレーキを掛ける瞬間がなく、1番枠で内には馬がいないんで、ずっとセパレートに走っているような感覚が発生する。そして自然に膨れる4コーナーでハイペースだから前の馬が消えていって、そのまま揉まれず一定のスピードでゴールまで走りきれる。その判断が甘かったね。基本的にはL系の延長1400mで揉まれさえしなければM的に理想的なステップなわけだから。まぁレース前にペースが分からないと使えないけどね。ただ非常に面白い理論であって、今後またそんな場面が出たら解説するよ。何れにしてもジョウイフルニュースは枠とバイアスから、それを恐れつつその中にどうしょうもなく引きずり込まれていくという、そういう僕の失敗だったね。ところで、このレースはレースのポイントがいつもより長かったでしょう?

編;ええ、楽しく読めました。

今;予想するレースも少ない変則開催だからいつもと違う角度、つまりバイアスと各馬の位置取りで考えられるシチュエーションをタイプとステップから解説するという、ほぼ位置取りの読みだけを書いたんだよね。

編;あんなふうに考えるわけですね。追い込み馬のスタートと、前半の位置を。必ずしもスタートが速い方が良いわけではないとか。

今;またいつか暇なときは位置取りと展開だけのバージョンでやってみようか(笑)。

編;お願いします!そして最後に612倍本線的中の日曜東京12Rでそね。これはオカメノコイのブリンカーもありました?

今;半分正解で半分違うかな。基本はストレス薄れて100m延長だよね。ほぼ同じブリンカーでの延長はアルジェンタージョが1つ上の人気でいたでしょう?

編;あ、本当ですね。

今;僕のオカメノコイにおける最大の懸念は、位置取りだったんだ。

編;ブリンカーで前に行く位置取りショックですか?

今;いや、「延長で前に行けば位置取りショック」とか書いてないでしょう?

編;なるほど。とすると?

今;前に行っちゃうことそのものなんだよ。ここは延長のハイペースだから前に行くと体力切れが怖い。陣営が「いつもより追走出来れば」と話していたのが怖かった。だから出遅れたときは「うん、うん」とうなずいたんだけど、その次の瞬間出して行ったんだ。「やばい、終わった!」と焦ったら、行けないと思って諦めて吉村が控えた。ここで勝負あり。さすが将来のトップジョッキー候補だけあってあそこの判断が上手い。下手なジョッキーなら、たぶんブリンカーで陣営にも言われてるだろうから、あそこで叩いて5,6列前に出していくんだけど、控えたんであとは伸びるだけになる。ブリンカーについては前にいろいろ分析しているって話ね。そもそも初ブリンカーは期待値的に低くて、合うタイプじゃないと駄目なんだ。まぁその話はまた暇なときにね。

編;楽しみにしてます!月曜の8Rの話なんかも気になりますが、3競馬場開催後でダウン気味みたいなので秋華賞のデータ分析にいきましょう。25年は、オークス9着後の2番人気エンブロイダリーが勝ちました。ただ今年はオークスからの直行はいません。2着エリカエクスプレスも京成杯AHからなので3着ですが、ローズS8着後の6番人気パラディレーヌが来ました。

今;ローズS5~8着で見てみると、25頭中3頭が3着以内だね。来た馬は前走5~8番手。多頭数だったから好位みたいな馬がよく巻き返しているね。今回の位置取りは3角4,14,14番手。14番手以降は7頭中2頭が来ていて、もう1頭は4角で2番手に上がっている。巻き返しステップだけに極端な脚質が嵌まりそうな馬、大胆な位置取りショックを仕掛けて来そうな馬はいつものように注意していきたい。2走前はオークスで2,4,9着。5走前まで遡ると未勝利2頭と1勝クラス1頭。未勝利は4頭中2頭が来ている。まとめると、ある程度体力的にタフな競馬を経験しつつも、カテゴリーストレスもそこまで高くない馬が有利になっている。

(続く)


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