今井雅宏 無料コラム

2025.4.19 更新

*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。

前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。

出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


2026.6.20 更新

UHB杯データ分析

編;先週は衝撃的でしたよね~。まさかの突然のスコールで重になってしまいました。

今;衝撃なんてもんじゃないよ。まだボーッとしてる。宝塚記念はわざわざ高速馬場向きの人気薄をピックアップして本命に抜擢したのに、まさかの大雨とは。

編;8番人気、10番人気を含むレースのポイントで取りあげた予想の上位4頭が全て5着以内に好走しましたもんね~。雨が降れば、さすがに今までの解説を思い出すまでもなく本命と同点での対抗なわけですし、メイショウタバルでアタマは堅いでしょうからね。それにしても単勝58倍のタガノデュード、41倍のコスモキュランダと、超人気薄抜擢はいつもながら驚きました。結局、人気薄で上位に来たのはこの2頭だけですよ。

今;最後にS君の◎ダノンザイルにやられちゃったね。

編;僕もゴール寸前まで、また今年も人気薄が激走して今井さんの的中で終わるのかと思って見てましたけど(笑)。縦目なので5点目で、3連複の高配当が当たったのかと。

今;前日はタガノデュードがどのくらいの上がりまでなら来るのか?ずっと何度も何度も計算してたんだけどね。消耗戦になると、阪神2200mでこの相手では体力不足だけど、今の高速馬場で高速上がりの軽いレース質の差し競馬にさえなれば、実はこの馬以外に走れる馬がほとんどいないメンバー構成だったんだよ。だから何度もシミュレーションして、「高速馬場で、この時計以内なら差せる」と、最終的にゴーサインを出したけど・・・。重では、なんの意味もない計算になっちゃったね。何れにしても先週は大変な週だったんでリベンジしないと。

編;開幕週の函館はいきなり大雨でしたしね。

今;超高速内伸び馬場想定で予想したら、いきなりの大雨が降ってて内差しが利かない真逆の馬場ではね。挙げ句に日曜は阪神が突然のゲリラ豪雨だから。東京は東京で、芝は土曜がまた差せる馬場に戻ったんで日曜は差し馬場予想に切り替えたら、翌日は一転して安田記念のときと同じ強制的な超前残りバイアスが発生しちゃうし。

編;本命が見た瞬間にアウトの馬体重も多かったですね。

今;結局当たったレースは、数少ない「馬場、体重と予想の前提条件が一応セーフ」なレースだったわけだよ。

編;確かにそうでした。日曜だと唯一の6.5点レースだった函館2Rで馬単29倍1点目的中で、3連単万馬券も的中。函館3Rは馬連1点目で45倍的中です。土曜は函館4Rで馬単30倍2点目、6.5点レースの阪神3Rも1点目で、安芸特別は2点目と、当たったレースはいつもの2点目以内の的中でしたね。

今;今挙がったレースは、馬場想定がアウトではなくて、馬体重も問題ない数少ないレースだったからね。走る前から、馬場か馬体重で凡走決定の馬が多くて参ったよ。ダートの方がまだ芝よりは天気予報が外れても大丈夫なケースは多いんで、ダート中心の的中になったわけだね。まぁダートでも、少なくとも道悪を走れる馬を偶然本命にしている必要はあるけど。

編;そういった明らかに前提が違うレースを止めて、設定が合ってるレースで絞って勝負するに限るということでした。

今;ただ函館は朝から雨だから切り替えられるし、馬体重がおかしいのも止めれば良いだけの話だけど、さすがに宝塚記念みたいに直前の豪雨だと買った後の人も多いだろうしで、お手上げでどうしようもなかったよね。申し訳ない結末になったんで、今週は予報が当たることを祈っておこう。

編;雨と分かってれば、さすがにみんなも同点対抗のメイショウタバルから買ったでしょうけどね。昨年の宝塚記念は道悪で本命でしたし、大阪杯のときも道悪狙いで本命でしたから。あのときは計算より早く乾いて悔しがってましたもんね~。「もう少し馬場の回復が遅ければ勝ってた」と。それがまさか、大雨後の大阪杯は超高速良馬場で、雨の降らない予報だった宝塚記念が集中豪雨で重ですから分からないものです。ところで、高速馬場想定でもメイショウタバルが対抗だったのはどうしてですか?僕はストレスもあって良馬場なら危ないかと思って評価を下げましたけど。

今;まず枠だよね。外にダッシュの速い馬がいないんで、被される心配がない。ミステリーウェイでは大外枠からメイショウのハナは叩けないよ。前半に被せられると掛かるリスクがあるけど、この枠なら逃げなくても被されないんで掛からない。そうなれば高速良の阪神2000mでも2着なんだから、延長2200mなら高速馬場でも大丈夫だよ。先行馬の延長なんだしね。それに前走は解説したように馬場が予定より早く乾いて高速になったぶん、本来なら勝ってたレースで、全力を出し切れないでの2着だったからね。1着のクロワよりも疲れてないぶん、こっちの方が今回もまた仮に高速馬場になってようが、大阪杯と違って有利。良でも逆転する可能性は高い。

編;それと他の上位評価馬ですが、クロワデュノールは解説を聞くまでもないので、タガノデュード、コスモキュランダの抜擢はどういう狙いだったのですか?僕には全く分かりませんでしたが。

今;パッと見は先行馬が多いから差し馬に有利になりそうなんで、先行馬のメイショウタバルは高速馬場と人気も考慮して対抗に決定。ただメイショウ以外の上位人気馬が勝つシーンはあまり想像出来ないし、ましてやオッズと比べれば単勝期待値はかなり低いんで、あとは本命にどの人気薄を持ってくるかだった。最初は11番人気のシェイクユアハートにしようかと思ったよ。ただ中京がベストだし、2000mがベストだし、休み明けよりも叩いて集中する方がベストだからね。いくら相手強化向きのC系とはいえ、前走の激走時よりも全ての面でマイナス方向になる馬が、果たしてGⅠで勝ち負けするか?となると、さすがに好走ゾーンがピンポイント過ぎるよね。で、次に候補に挙がったのが8番人気コスモキュランダだった。凡走後でストレス薄れて、得意の非根幹距離。M的には何の問題もない。ただごちゃつくと良くない馬だからね。果たして大幅短縮でかつ先行馬の多いメンバーで、ごちゃつかずに競馬出来るものなのか?それでもメイショウが飛ばして縦長になる可能性は結構あって、そこで途中から捲り気味に上がれば、短縮による前半の追走負荷を軽減しつつもブレーキを掛けない競馬になる可能性はある。位置取りショック向きの馬が位置取りショックも掛けられるわけだしね。それで本命も考えたけど、もし先行したら、同じ先行馬のメイショウには勝てない。となると、敢えてメイショウを対抗にしてまで本命にする必要があるのか?ブリンカーを付けるわけだし、恐らく今度も武史は積極策だろうしね。だから逃げたときには驚いたよ。「なるほど、これなら先行でもブレーキを掛けずに位置取りショックも掛かるか」と。だから本来褒めるべき騎乗だけど、ただ果たしてどうだったか?僕の期待通り、メイショウを行かせて、捲っていった方がもう1つ上の着順にはいけたはず。短縮における前半の追走負荷がその方が減るからね。まぁこれはやってみないと分からないことではあるけど。それはそれとして、武史の騎乗自体は迫力があって見事だった。で、シェイク、コスモも本命対抗には出来ない結論に達して、高速良の人気でもメイショウで行くしかないかと困ってたら、「あっ!」ってタガノに気付いちゃったんだよね~。最初は疲れがあるだろうし、阪神2200mだと若干この馬にはレース質が重いんで、評価しても押さえまでと考えてた馬だ。ストレス薄れてバウンド短縮は良いけどね。

編;他にどこが良かったですか?

今;ヤマカツエースで重そうな印象があるけど、この馬は高速上がりのレースでは崩れてないんだよね。ただあまりに軽いレース質過ぎても、このメンバーだとどうか?ちょうど今の高速馬場での宝塚記念の摩擦レベルなら、そこまでの高速上がりにはならないで、この馬にちょうど良いラップの、高速レースになるはず。普通のステップだと阪神2200mは若干タフに感じるタイプだけど、短縮凡走後ならそれも大丈夫。他に高速上がりの差し競馬で上位に来られる馬はほとんどいないメンバーだったしね。それで何度も計算して、「このくらいの高速時計で高速上がりなら間に合う」という数値を出して、納得しての本命になった。

編;疲れは大丈夫でした?

今;そこはやっぱり気になってつぶさに調べたよ。調教の過程からは疲れは感じなかった。それとステップだけど、大阪杯は上がりだけのレースなんで、そこまで疲れは残らない。前走は鞍上が最後は追ってなくての凡走なんで、これもそんなには疲れない。ただ小倉の重賞からの流れでやっぱり多少は疲れてるんで、悩んではいたんだよね。それでコメント読んだら、「早い段階で馬群に入れたい」と話してたんだ。その瞬間、「あ、来たな」と自信を持ったよ。前半ロス無く乗るのが、疲労のある馬が疲れを出さない為の最善手だからね。ストレスのないバウンド短縮なんで、馬群はある程度対応出来る。道中ロス無く乗りさえすれば、上がり勝負の高速差し競馬なら疲れを乗り越えて確実に差し込める。ということで、本命にしたわけだった。

編;それが無情の豪雨でした。

今;重だと、適性も阪神2200での道悪だと上位馬より低いし、体力的にもぎりぎりになるし、疲れの影響も出るし、追い込み馬ではそもそも間に合わないしで、全ての要素がマイナスになっちゃうからね~。10着くらいかな?と思ってたら、鞍上が僕の狙い通り精一杯乗ってくれた。それでも、道悪ではあそこまでが限界だったよ。もう少し出していって欲しくもあったけど、重馬場で差し馬が前に行くと、疲労の影響がより出ちゃうから。レースは、あの雨でタガノはさすがに無理になったから、スタート前からコスモしか見てなかったよ。買い目は6点しかないから、本命が来ないで当たる買い目は縦目の1点だけなんで、メイショウは雨でもう確実に来るから武史に頑張って貰うしかない。たぶん競馬して初めてじゃないかな~。本命を全く目で追わないで、レース中に縦目だけを見てたのは。それだけ、タガノには絶望的な雨だった。武史には出来れば矯めてから捲って欲しかったけど、豊が手応えがあったから可愛がってくれないで早めに交わしたぶん、最後は力尽きちゃったのもあるんで仕方ないかな。

編;宝塚記念は3年前が10番人気、昨年が7番人気の本命で激走して的中でしたもんね。今年も穴馬のチョイスは的確でしたが、さすがに天候には勝てませんでしたね・・・。

今;無念だよね~。あとダノンデザイルを67点にしたのは、1番枠で揉まれてきついという判断だったよ。重い馬場で延長幅が延びたのとイコール効果で追走ペースが楽になって、余裕を持って最内枠でも追走出来たのと、道悪で荒れてばらける馬場になったぶんスムーズに最後は得意の外へ出せた。「良馬場で直線も密集して、外に出せずにそのまま密集したインに突っ込んで揉まれる」というシナリオだったけどね。まぁでもS君はよく本命にしたよね~。

編;枠順発表前ですしね。最内枠とは思いませんでした(笑)。

今;あ、それと土曜函館4Rのクオンタムスターだけど。

編;勝って馬単1点目で当たったレースですよね?

今;あれは本命が外から捲り気味に最後動いたでしょう。

編;ええ、今井さんのピッタリ指定通りに乗りました。だから勝った訳ですよね?

今;再三言ってるコントレイル産駒の、延長における乗り方だよね。先行したり、最後馬群に入れてれば負けてた。つまり土曜東京2Rの三浦だけど。

編;なるほど、これは確かに同じコントレイル産駒で先行しちゃいましたよね。

今;あの瞬間に凡走確定ね。まぁ日曜の馬場なら行けばそれだけで残れたけど、土曜の普通の馬場ではアウト。つまり「追走ペースを押さえながら体力的に前走よりタフなレースを揉まれないように走る」というのがコントレイルの激走パターンになる。

編;それが1点目の函館だったわけですよね。やっぱり馬場、馬体重が想定通りで、今井さんの指定通り乗ればあっさり勝っちゃいますよね。それではデータ分析ですが、まだ両重賞が2年目ということで、昨年同様に函館のUHB杯を見ていきましょうか。3勝クラスをやるという企画で面白かったですし。 


今;そうだね~。一年ではデータ分析も無理だし、府中牝馬Sのデータ分析は来年からかな。

編;では函館1200mの3勝クラスハンデ戦で見ていきましょう。この条件も「22年に3連複万馬券をズバッと得意技の1点目で的中してた」なんて話で昨年は盛り上がりましたしね(笑)。まずは昨年ですが、3勝クラスの1200mを10着後の14番人気オードゥメールが勝ちました。

今;1200mの3勝クラス10着以下は、22頭中6頭が3着以内だよ。

編;「結構10着以下からでも巻き返しちゃうんだね~」と、昨年盛り上がりましたっけ(笑)。

今;だよね。これが3勝クラスのハンデ戦ということなんだろう。まぁ昨年は重になったから、重は昨年だけなんでちょっと傾向が変わったけど、早速見ていこうか。来た馬の前走は3角2~15番手と様々。ただ昨年の馬以外は4角では9番手に上がっていた。重い馬場でなければ、ある程度活性化されている馬がベターという感じだよね。今回の位置取りも3角2~12番手と様々。ただ4頭が4番手以内で、残り2頭は4角でも10番手以下。巻返しステップだけに極端な脚質を取りそうな馬は注意。特に4番手以内だと、8頭中4頭が3着以内と率が上がる。昨年の馬は2番手で、大胆な位置取りショックを掛けてきそうな馬にも注意だね。2走前は1頭を除くと6着以内で、このタイプだと8頭中5頭が3着以内。2走前好走後のストレスで凡走した馬は怖いよね。まぁ残りの1頭は2走前も11着に惨敗してたから、惨敗続きでも一応注意だけど。あと2走前が2勝クラスで1着の馬は2頭中1頭が来ていて、もちろん鮮度馬にも注意になる。

編;2着エコロレジーナは、直線競馬で3着後の6番人気でした。直線競馬好走では4着馬の登録がありますよ。

今;3勝クラスの直線競馬で6着以内だと、4頭中2頭が3着以内。ちょっと4頭ではデータ分析は無理だね。一応、来た2頭は今回3角4,12番手。今回差したのは来た1頭だけ。4角で3番手以内になったのも来た1頭だけ。思い切って乗って嵌まりそうな馬には注意だね。2走前は1200mで8,13着だから、特段リズムは気にする必要もない。3走前は1400mで、体力を要求されるようなレースに出ていた馬にも注意したい。

編;3着ソルトクイーンは、芝1400mの2勝クラス勝ち後ですが、今年は昇級戦の馬はいないんですよ。

(続く)


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