今井雅宏 無料コラム
2025.4.19 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2026.10.24 更新
菊花賞データ分析
編;いよいよ秋の「Mの祭典」の一つ、菊花賞の季節が来ましたよ。
今;おお、身が引き締まる気分だね。
編;その前に回顧ですが、先週もいろいろとドラマがありましたね~。当たっても外れても劇的なことが毎週起こるのが、Mの法則の面白さでもあります(笑)。予想の方は土曜に北陸Sで馬単82.9倍を2点目といつもの「2,3点目以内高配当的中!」が炸裂で、3連単429倍もズバッと4点目的中ですね。他にも3連単万馬券とか細かいのが当たって土曜の時点で既に今週のプラスは決定という感じでした。日曜は京都4Rで馬単20倍1点目、3連単54倍1点目と堅い配当も当たるときはやっぱり1点目という感じで、いつものように「絞って買うともっと良かった」という結末でしたよ。
今;コントレイルの芝からダートね。コントレイルは芝以上にダートで馬券的に面白いことが分かってきたからね。たぶんこれからも、ダートのコントレイルはいろいろ予想でも出番があるはずだよ。
編;それは楽しみです。それでまぁいろいろとありまして、いつものように外れたレースもドラマチックでした(笑)。荒れた富士Sでは、人気薄の12番人気シュガークン、5番人気マジックサンズも67点で、例によって予想上位6頭中4頭が4着以内独占の必殺パターンが出ましたよ。穴の嗅覚は相変わらず強烈ですよね~。
今;頭がクラクラしてくるよね。ゴール直前までエコロアルバ、シュガークンの200倍台が4点目で当たると思ったけど。最後の瞬間に人気のアンパドゥが差してきたもんね~。ペースが速くてエコロアルバ以外は差し馬独占の流れになったところに、まさか外差しを狙ったエコロアルバが前に行く位置取りショックとは…!だよ。
編;あ、本当だ。そう考えると結果以上に展開も劇的だったんですね。よく見ると10着まで3着エコロアルバ、6着アドマイヤズーム以外は全て差し馬決着という、究極の差し競馬じゃないですか。それで3着は相当の粘りですよね。次に良かった先行馬のアドマイヤズームは2番人気6着と人気を大きく裏切った極端な差し競馬ですもんね~。確かに想像以上にショッキングな、突然の「逆位置取りショック」発動でした。
今;だよね~。
編;これ、いつものスタートならエコロアルバは外差しで普通に勝ってたんじゃないですか?逆ショックを仕掛けて、差し競馬を差し馬が先行したのに唯一掲示板ですよ。
今;ただね、これにはいろいろあったんだ。パドックがとんでもなく太かったんだよ。休み明けの10キロ増は別に量系で良いんだけど、馬自体がね。とんでもない体つき、もう別馬になってた。「ええ~」って、うろたえたよ。これでこのレースは終わりかってね。高速東京だから、さすがにペースアップして、ハイペースでも追い込み馬は上がり勝負になるはず。いつも話しているように、上がり勝負の場合は太過ぎは厳しい。特にこの馬は量寄りのL系というより、パワー型L系だからね。パワーの方が勝ってるから、あの太めで高速馬場の外枠から上り勝負で追い込むのはかなり難しいよ。「こりゃ駄目だ」って思いながらも他に買いたい馬もいないから一応エコロアルバから諦めつつ責任取って買って迎えたのがレースだった。そしたら突如、先行してるじゃん。「おお、さすがは坂井!この馬でスタート決めるんだ」ってね。これなら太めによるキレ不足は関係ないし、揉まれないのは変わらないから、全ての問題はクリア出来た。・・・と興奮したら、ペースが異様に速い。離れた3番手でも速い。それで4角を迎えるときに武豊が早めに外からきたでしょう?「おいおい、このペースでもう動くんかい」って話だよね。それに坂井が呼応せざるを得なくなって最後に差されちゃったわけだ。だからあくまで結果であり、前に行く位置取りショック自体は見事だったんだよ。あの馬体なら、それ以外の選択肢はない筈だからね。ただ終わって見ると、あのペースなら太めの差しでも全然キレ不足にならないんで、差しに回れば普通に差し切れてたという、まぁ二周回っての結果論みたいな話だよね。結局は太めの話から始まってるわけだ。
編;なるほど~。
今;更にこの話には裏があって、太り方がただ太ってるだけじゃなくて筋肉質になってたんだ。で、馬自体はやる気満々のパドック。つまりこれがよく話している、休み明けでリフレッシュして推進力が出てダッシュが速くなる、その最たる状態ね。だからある意味、自身が経験したことないラップでも余裕綽々でガ一っと先行したこと、それは一種普通の現象になる。このレースには二重三重の意味が横たわっていたわけだよね。それを最終コーナーのところで全て了解しながら見て、最後差される。まぁ参ったけど、それが競馬のダイナミズムでもある。
編;位置取りショックとか生命エネルギーとか知らないと、何だか普通の人には意味が分かんない展開と決着ですもんね~。12番人気シュガークンの買い目ピックアップは、短縮で差しに回るMの基本狙いでしたか?
今;これも極めて複雑な経緯があったよ。そもそも状態が悪い可能性と高速マイルへの短縮適性だよね。それで最初は買い目に入れてなかった。というかエコロも、良くて3番目くらいのイメージだったよ。ただ他のマイル路線の人気薄はみんなカテゴリーストレスで、穴を出すシーンは物理的にはあり得ても世界の構造上考えられない。それでみんなトロヴァが無難だと思っちゃうんだよね。自分は競馬を理解してると思い込んでいて競馬の存在そのものに無頓着になってると、そこに陥りやすい。何せマイルで安定して、前走はGIでいろいろありながらも崩れなかったからね。僕もパッと見はそう思って本命でも良いかなって思った。だけど前走意味もなく踏ん張ったのを含めてカテゴリーストレスのバランスが悪い。いわゆるカーニバルの終わりだよ。ルメールじゃないと危ない。ただルメールでしかも他の馬も全てもっと危ないんだ。何せ最初危ないと思ったエコロを敢えて本命にしてるくらいだから。
編;エコロはどうして本命でした?
今;まあ細かい話をすればいろいろ理論的な解説は出来るけど、最終的にはM的に走れる許容範囲にある数少ない馬だった。シュガークンもそうだね。だから幾つかの問題がありつつ、最終的に世界はそこに落ち着くしかない。でないとシステムがおかしいからね。そのことに最後の瞬間に気付いて慌ててシュガークンを67点にしたんだ。結局超ハイペース追い込み競馬なんてミラクルなことが発生してそこに自然に位置取りショックが付随したわけだけど、それはある種、世界の有り様としてはそこにしかなかったんじゃないのかな。だからこれは買い目に挙げた馬で上位独占とかではなく、きちんと本線で当てるべき、そういうレースだった。それは例えば追い込み競馬になりながらトロヴァが後方から力なく、差し馬で最下位の12着に沈んだ姿が端的に表している。つまりそれが競馬のシステムであり、Mの恐ろしさそのものだよね。
編;秋華賞はもうどうしようもないですね。本命が競走中止で切れない単勝1倍台がいるレースでは。
今;これもM的に全て危ないレースだよね。断然人気以外の人気馬は全て活性化が弱く勝ち切るシーンどころか、2着のイメージもわかない。強いて言えば松山のが14番でなく10番くらいなら期待値あったかな。ただ馬群入れないと駄目な馬で14番ではね。こうなってくると無欲の極端な脚質にかけるしかない。それでハイペースそうだから、思いきって後ろに回る位置取りショックで外追い込みね。で、ハイペースの場合、内が潰れるのが秋華賞の特徴だから内以外で狙った。結局やけにばらける馬場になったのと超高速決着で、その内が不利にならなかったわけだね。まあギャラボーグは休み明けで状態悪いという判断もあったけど。結果は極めてM的で当てないといけなくて申し訳なく思うけど、個人的な後悔はない。いずれにしても脚質と枠を決めうちしていかないと当てられないレースで、外差しに託しての結果だからね。まあ強いて言えば枠や状態よりM的により生きてる馬を狙うべきだったとは言えるけど。常にそこにMというか競馬の本質的構造が厳然として、どうしようもなく横たわっているわけだよね。
編;それと400倍台4点目的中の北陸Sはどうでした。
今;延長で逃げるMの基本的位置取りショックになるよ。あと新潟1200は先行馬が揃っていても案外構造的にペースアップしないんだ。で、本命はステップ的にも楽に気分良く先手が取れるから、必然的にそのまま気持ち良く押しきっちゃうわけだよね。あと、逆ショッカーの新指数出来たよ。
編;ええ、そうなんですか?
今;今週か遅くても来週には実装されるよ。今回は抜本的に見直してるから凄いかも。
編;それは楽しみにしています!それではデータ分析は菊花賞ですね。25年は、新潟記念2着後の1番人気エネルジコが勝ちましたがこのステップはいません。2着エリキングは神戸新聞杯1着後の2番人気でした。
今;神戸新聞杯連対馬は24頭中14頭が3着以内。数が多いから位置取りで分けようか。
編;該当馬は8,9番手でしたね。
今;なら3角6番手以降で見てみると、16頭中9頭が3着以内。来た馬は今回3角2~16番手と様々。ただ12番手以内だと10頭中8頭が来ていて、ある程度はついていけるタイプの方が無難。2走前は、ダービーが8頭で2勝クラス1頭。ただほとんどがそういうステップで、特段意味のあるデータでもない。ダービーの着順は1~11着で、来なかった馬のダービー着順も1,5,11着だったから、これも特に意味はない。3走前は、重賞8頭と1勝クラス1頭。着順は8頭が3着以内で、もう1頭は11着。ただほとんど全て3着以内で、3頭しかいない4着以下の馬も巻き返しているわけで特に意味はない。強いて言えば11着と惨敗した馬が巻き返していて、リズムにメリハリがある馬がよく来ているね。11着の馬は4走前に1着で、4走前に4着以下で来たのは2頭で、その馬は逆に3走前には連対しているから。5走前まで遡ると、2勝クラス2頭で、あとはオープン。2勝クラスの馬は2000m以上だった。ある程度体力的にタイトな経験はあった方がベター。あと5走前が3月以前だった馬は13頭中9頭が来ていて、蓄積疲労は少ない方が良い。
編;3着エキサイトバイオはラジオNIKKEI1着後の13番人気でしたが、このステップはいません。
(続く)
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