今井雅宏 無料コラム

2025.4.19 更新

*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。

前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。

出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


2025.7.5 更新

北九州記念データ分析

編;今週はサマースプリントの2戦目がありますよ。1戦目できっちり馬単当てましたし、こちらも期待してます!昨年は北九州記念で一回休んで、アイビスSDでまた当ててだったので今年は3連勝でお願いしますね(笑)。

今;昨年は大荒れだったよね。6月に開催が移っていきなり荒れたから、その辺も踏まえてこれまでのパターンを多少修正しておかないと。

編;先週の回顧ですが、函館記念はハイペースの差し競馬になっちゃいましたね。

今;前に行く馬が少なくて、しかも先行馬のアウスヴェールとトップナイフが同厩舎だからね。ペースが上がらず、平均速めくらいの流れを想定してたけど。

編;そういう解説でしたね。

今;それで縦長の展開なら前が残れるからね。恐らく前残りバイアスが継続してるだろうし。

編;と思ったら、当日は差し馬場でしたね・・・。

今;うーん、完全に追い込みバイアスになってたよね~。当日は、あれだけその前の芝中長距離が差しバイアスになってれば、逆にそれを見て、騎手が誰も前に行かなくてスローになるパターンに期待する以外はなくなっちゃったわけだけど。

編;結局、超ハイペースでした。

今;同厩舎の2頭があれだけの差し馬場でハイペースを演出するわけだから、騎手が何を考えてるかは分かんないもんだね。あれだと前はアウトで、かなりの消耗戦の体力勝負になったから、出走していた短縮馬の3頭中2頭で決まったという結末だった。展開を読みすぎるといけないパターンに嵌まっちゃったね。

編;日曜勝負レースの他の2レースは的中して、土曜も重い道悪想定が乾いちゃった青函S以外は2頭とも馬券対象でしたから、やっぱり展開や馬場を設定し過ぎると、設定が違った場合のリスクはありますかね。

今;この時期のレースは3歳の鮮度馬が人気で出てくるから、切りにくくて期待値的にやりにくいよ。ただそれもそろそろ一巡して、古馬2戦目になってくるとストレスが出てくる馬も増えるんで、配当的に面白いレースも多くなるのに期待ということだね。

編;ラジオNIKKEI賞はどうでした?

今;前半のペースが緩んで途中から厳しいラップになる形で差し競馬になって、内枠の差し馬以外は用なしになった。道中外々回った差し馬は厳しい展開だったね。エキサイトバイオは前に行けばレイデオロの短縮で危なかったけど、内差し競馬を大胆に差しに回る位置取りショックが綺麗に嵌まったという形になる。1,3番人気が比較的危なかったから、馬券的には面白いレースだっただけにだったね。

編;1番人気のトレサフィールは7番手評価に落としてましたが、どの辺が危なかったですか?

今;近3戦ともに逃げているから、例え逃げても道中は辛く感じるよね。それとサトノダイヤモンドのステップとしては負荷が掛かりすぎて、疲れてるリスクもあった。同じ外の先行馬ならインパクトシーの方が前走で後ろの分だけ、前残り競馬になった場合は残れるんで、こっちを評価してればあまりトレサフィールはマークする必要がなくなるわけだよね。

編;そのインパクトシーは、人気薄で今回差してきましたよね。

今;差し競馬だったからね。差しに回ったぶんの3着だから皮肉ではあった。

編;こっちは高評価でした。

今;パワーレースを想定した場合、モティスフォントよりこっちを上位にしないとだったかな。ただモティスフォントは4キロ減での出走のところに、パワー競馬になって延長で外を回ったから体力切れを起こしたというパターンだったけど。

編;それと、いよいよ逆ショッカーが完成したようですね!

今;騎手データの方も完成したよ。10人以上新しい騎手が収録されて、他に更新した騎手も何人かいる。

編;それは気になりますね。どんな騎手が新しく入ってます?

今;西塚なんかは、芝もダートも長めの距離の逆ショッカーが合うね。案外若手で長い距離の逆ショッカーが合う騎手は少ないから貴重かな。小沢は短い距離の逆ショッカーは合いそうな印象だったけど、あんまり芝だと忙しい感じで合わない。斎藤新はダート短距離の逆ショッカーが合うよ。デビュー1,2年では高杉、吉村も入れてるけど、これはまだ修正していく必要はあるだろうね。ベテランでは急に覚醒してきた丹内とかを更新してるよ(笑)。芝もダートも、短距離の逆ショッカーパターンは安定感がある。

編;それはまた楽しみですね~。では、北九州記念のデータ分析にいきましょう。昨年は、葵S1着後の3番人気ピューロマジックが勝ちました。

今;葵S連対馬は、OP特別時代も含めると6頭中2頭が3着以内。ただ昨年からレース間隔が一気に詰まったから、傾向は少し変わってくるかもだけどね。ちなみに昨年は2頭出てきて、3番人気1着、4番人気17着だった。来た馬は前走3角1,4番手。出走6頭中5頭が4番手以内だったから、そこまで意味のあるデータでもないかな。今回は3角1,5番手だった。2走前は2頭とも1200mのOP特別マーガレットS連対馬。2走前1200mは2頭だけで、2走前連対していたのも3頭だけ。S質を活性化しつつ勢いもあるみたいなのがよく来ているね。2走前は、1勝クラスとOP特別で1着だった。

編;2着ヨシノイースターは、1200mのOP特別3着後の9番人気でした。ただこのゾーンの馬はいませんね。3着モズメイメイは高松宮記念15着後の16番人気でした。

今;高松宮記念9着以下は、9頭中1頭が3着以内で4着も2頭。来た馬は前走3角17番手で、あわやの4着馬も17番手1頭と1番手1頭。前走17番手以降は3頭中2頭が4着以内。3番手以内も2頭中1頭が4着以内。いつものように巻返しステップだけに極端な脚質が嵌まらなかった馬は怖い。2走前は1400mのOP特別で12着。2走前が1200mでなかった馬は4頭中2頭が4着以内。当たり前だけど、いつものようにトップクラスカテゴリーストレスの薄い馬にも注意。

(続く)


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