今井雅宏 無料コラム
2024.11.30 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2024.11.30 更新
チャンピオンズCデータ分析
編;今週も3重賞ですね。日曜はチャンピオンズCもありますが、土曜のチャレンジCは現行条件になってから7年中5年で馬連か3連複を当てていますし、最長距離重賞で毎年盛り上がるステイヤーズSもあるので楽しみです。
今;昨年はワープスピードが乗り違いの4着で悔しかったよね。
編;21年は同じ4番人気本命で当ててますし、その前年は7番人気の本命が勝っていますから、今年も面白い人気薄をよろしくお願いします。
今;長距離重賞は期待値の高い人気薄をピックアップしやすいのはあるね。ただここまで距離が長いと、逆に展開が両極端に振れるのは怖い。そこが最大の分かれ目になるよ。何れにしても先週のぶんもまとめてリベンジしないと。
編;その先週ですが、JCは本命が4着でした。「絞れて欲しい」でプラス4キロなので、対抗の人気薄シンエンペラーが正解ですかね?こっちからが人気的にも、馬体重的にも良かったと思いますが。
今;ただシンエンペラーが対抗のつもりで予想したけど、当日の人気で同点のソーオリエンスの方がさらに人気薄に変わっちゃったから公式には3番手だったよ。まぁソーオリエンスは、前走太めで負けた叩き2戦目が8キロ増では走る前からもうアウトで、チェルヴィニアの4キロ増どころの騒ぎではなかっけど。ほぼ切り捨てで良い馬体重だったね。
編;2頭とも、叩き2戦目で前走太かった馬が増えてくる形なので、いつもの危ないパターンですよね。あの馬体重なら、シンエンペラーから68点のドウデュースの馬券もしっかり買ってました?
今;いや、買ってなかった。シンエンペラーの単勝勝負が基本だったよ。シンエンペラー以外は上位評価はみんな危険な馬体重だったしパドックもまずまずに見えたからね。単勝28倍もついているんで、同馬の単勝爆弾が基本戦略になる。ということで、完全に持っていかれちゃった。
編;そういえばドウデュースには、天皇賞でもタスティエーラの単勝53倍の爆弾を阻止されてますから、またやられちゃったわけですね・・・。
今;流した方が正解だったかな。ただまぁ結局同着で馬連の配当もつかないし。前半がさらに緩くなってドウデュースは流れに入りやすかったね。前走よりラップ構成が緩んだのも、延長の同馬にはちょうど体力的に良かったし鞍上も冷静だった。これがハーツクライの集中期ということなんだろうけど、この秋は武豊に散々の目に遭ったよ。
編;菊花賞の人気薄の本命だけかなり無茶な捲りで3着で、あとは冷静に仕掛けを遅らせてますもんね~。
今;あのレースの強引な捲りで、余計に反省しちゃったかな。スローで道中好位の外を回った馬は物理的にアウトの競馬だからチェルヴィニアには厳しかったけど、やっぱり少し太かったのもあった。
編;「調教強い感じなので反動心配で、絞れた方が良い」というような解説でした。やっぱり反動ですか?
今;叩き2戦目での過去最高体重だから、反動で少し硬くなってたね。だけど、パドックはほとんど全馬が硬く見えたんで、硬かったのかどうかその辺の判断は難しい。パドックのほとんどが硬く見える日があるんだよね。光の当たり具合もあるし。シンエンペラーとかも硬さはあったから。シンエンペラーは逃げたんで、瞬発力を要求されないぶん硬くても大丈夫だった面もあるけど。チェルヴィニアは馬体増とスローの外だったのに加えて、近走がハイペースばかりだったところを急に超スローになったんで余計に脚が溜まらず、瞬発力を出せなかった。想定してた平均ペースなら馬体増でも対応しやすかったけど。
編;他の重賞ですが、京都2歳Sは3番人気ジョバンニから、3連単まで的中でした。
今;ジョバンニは今まで以上にかなり入れ込んでたぶん、出遅れちゃったね。そこにスローの大外差しだから余計に厳しかったけど、揉まれ弱い馬だから、それはそれで対応しやすかったのはあって連対出来たよ。C系ならあの出遅れでは厳しいけど、L系ならそんなに悪い話でもない。それと勝ち馬以外、他に走れそうな馬もいなかったからね。サラコスティは揉まれ弱いから逃げられない展開になると期待値落ちる。エリキングは精神的な安定感が今のところかなりあるね。揉まれずスムーズだと量と体力が上という内容だった。クラウディアイはそれなりにしぶとさがあるよ。
編;サートゥルナーリアはC要素が強いですか?
今;血統的にも恐らくそうだと思うけど、ちょっと心身に硬さもあるのが気にはなる。この馬は小さいからしぶとさの方が全面に出てたけど。もう少し見てから、細かい判断はしていった方が良いよ。
編;京阪杯は、内枠の4頭がそのまま独占という極端なバイアスでした。
今;前日の馬場から内の先行馬は完全アウトと思ったけど、よく考えたら1番人気の先行馬が内枠で3番人気の逃げ馬は最内枠なんだから、そんな外差し馬場になるわけがないというオチだったよね。極端な前残りバイアスになった。それまでのレースを見れば、最内枠から内を回らない限りは先行馬絶対有利は誰でも分かりそうなものだけど、荒れ馬場の場合、それでもみんな控えちゃうから余計に前残りになる。あれだけ極端なバイアスゲームだと、そこにヤマを張らないとどうしようもないよ。荒れすぎて各馬外に膨れて、それでいて別に外も伸びるわけでもないというパターンだった。ああいう極端にばらける馬場は当日のバイアスで決まるから、今週から中京と中山が始まるのは良かったかな。ちょっと京都芝は様子見の手探りで、芝は他の2競馬場中心でいく方が良い。
編;ではチャンピオンズCのデータ分析です。昨年は、南部杯勝ちの1番人気レモンポップが勝ちました。
今;南部杯連対馬は、2頭中1頭が3着以内。来たのは前走2番人気で激走でなかったタイプ。来なかった馬は6番人気1着と激走だった。たださすがにデータ数が少なすぎるから、3着以内までで見てみようか。そうすると、5頭中2頭が3着以内。これでもデータが少ないから参考までだけど、来たのは前走2番人気以内。ただ2番人気で来なかった馬もいるけどね。というか、来た2頭は当日1番人気で、来なかった3頭は当日7番人気以下の人気薄だから、確率的に当たり前と言えば当たり前の結末で、しかも5頭だけのデータだから特別な意味はないかな。来た馬は、前走3角6番手。ただ5頭中4頭が3角6番手だから、これもさほど意味はない。今回は3,4番手で、今回4番手以内だと3頭とも5着以内に好走した。2走前は2頭とも1着。1着だった馬は3頭とも5着以内に好走。ただこれも他の2頭は惨敗だったから、特に意味はない。3走前は、JRAのマイル。地方からだから、S質の活性化が施されていて、先行馬の延長を実行出来る馬の方がベターにはなるだろう。
編;2着ウィルソンテソーロは、JBCクラシック凡走馬で、このタイプはいません。連対馬は登録してますがどうでしょう?
今;14頭中3頭が3着以内だよ。来たのは前走4番人気以内。といっても14頭全てが4番人気以内だから、特別意味のある話でもないかな。位置取りは、前走3角1,1,7番手。3角2番手以内だと5頭中2頭が来ている。今回の位置取りは、2,6,16番手。6番手の馬は今回1番人気で2着だから、どちらかというと極端な脚質を取った馬が嵌まる激走パターンが怖いね。今回2番手以内だと2頭中1頭が来ていて、今回14番手以降は来た1頭しかいなかったように、活性化の弱い馬なら死んだふり、それ以外は短縮でもある程度ついていける機動力があるとベターという感じだ。2走前は1800mで連対だから、バウンド短縮の基本形。ただ該当馬のほとんどが2走前に連対しているデータ構成だから、そこまで着順は気になすることもない。あとは3,4走前にJRAとか海外とか、活性化できる条件に出ているとベターになる。まとめると、地方からの短縮だけにS質なリズム、脚質、ステップがあると活性化不足が補えて理想になるね。
編;3着はセントライト記念からだったので前年にいきましょう。
(続く)
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