今井雅宏 無料コラム
2025.4.19 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2025.6.28 更新
函館記念データ分析
編;今週はこれまで馬単万馬券とか10万馬券とかいろいろ当ててきた、毎年恒例の函館記念がありますよ。今年の函館もMの教科書レース函館SSでしっかり予想上位馬が上位独占して的中してますし、こちらもお願いします!その前に回顧ですが、重賞は府中牝馬Sの方でした。馬連30倍的中で、これも予想上位6頭中5頭が5着以内独占ですから、ほぼ想定通りでしたか?
今;条件が一気に変わってどうかと思ったけど普通だったよね。何れにしても先週はパッとしないレースが多かったから、今週はしっかり大きいの当てないとだね。
編;期待の函館が天気予報微妙でしたしね。
今;東京、阪神が最終週で馬場が荒れてきたから、終わってくれてちょうど良かったかな。
編;いよいよ福島も始まりますしね。あと「勝って楽をしてるかもで注意」の2頭が、共に怪しい馬体重で出てきたりとかもありました。あれはどうやって、その予兆を感じ取るのですか?
今;中間の調整が少し緩めた感じだったんだよね。緩めてないと普通に来るから、選んだけど。まぁ日曜東京最終のキョウエイレーヴは、そんな状態でも強気に動かなければ間違いなく連対してたよ。
編;確かに「自然に矯める位置取りショックなら」という解説で、前に行っちゃいましたね。
今;マイナス6キロの体力減の状態であの体力を消耗する逆位置取りで4着なら、普通の馬体重で矯めてれば圧勝してるよ。
編;「大幅増減注意」という解説でしたが、楽をさせてるかどうかは、減ってる場合でも分かるのですか?
今;筋肉が落ちるからね。もちろん、甲州街道特別みたいに増えていたら単純に楽をさせたことになるけど。あっちは連続馬体増のあとの馬体増だから、明らかに太い。最終の馬は、ずっと馬体重が一定だったでしょう?
編;同じでしたね。
今;それが急に変化するのは、中間いつもと違うことが行われた可能性が高いということなんで、この場合は楽をさせた証明で明らかに危ないよ。
編;それで予想に但し書きがあったわけですね。今後注意して見てみます。重賞の回顧ですが、当たった府中牝馬Sからお願いします。これは12番人気ウンブライル含めて、予想で取りあげた馬が5着以内独占と、ほぼ走れる馬は分かっている感じでしたか?
今;中途半端な時期に移ってレース質がどうなるかだったけど、終わった印象としてはこれまでの府中牝馬Sに新潟記念みたいな要素をミックスした感じだったよ。
編;というと?
今;新潟記念はローカルの広いコースでL質なんだけど、荒れてばらけるからやや強引なS質もミックスされる。つまり、SLとかS(LC)といったレース質だった。そこを分かってなくて3連単は逃したんで、来年は3連単もしっかり当てないとだね。従来の府中牝馬S的な要素に若干予想の比重があったぶん、予想上位馬が独占した割に微妙に3連単まではいかなかった。
編;確かに1,3着馬はLの強いタイプでした。
今;パワー型のね。縦長の消耗戦になって揉まれない外のパワー型L系馬場になった。例年の府中牝馬Sなら、あの展開だとカナテープ、ウンブライルで決まってるんじゃないかな。矯めて上がり勝負ではなく、ばらけるパワー競馬ということだった。そこが荒れ馬場になったときの新潟記念的な感じなわけだけど。
編;なるほど。カナテープは休み明けで注文通り増えてきたので勝負ですよね?
今;そうだね。パドックの状態も気持ちよさそうで凄く良かったよ。単勝も結構ついてたし、ああいう馬体重の合ってて配当も良いレースで勝負するに限る。馬群に入れてしぶとさを活かしたかったけど、外から単調なパワーレースに付き合っちゃったのは頂けなかったよね。しらさぎSは新設重賞でもっとGⅡに近い体力の絶対値みたいな競馬になると思ったけど、案外緩い流れの紛れ込む差し競馬だった。レーベンスティールは短縮でもスローになってコントロール出来なかったね。まぁルメールでコントロール出来なくなった馬が短縮だからと言って川田でコントロール出来ると考えたこと自体が甘かったのかもだけど。デビットバローズの馬体が増えないで危なくなったから、期待値的には面白いレースになったけどね。来年はその辺も調整して、コレペティトールが急変するあたり、ステップに合わせていけば平気で一気に急変出来る、ローカルのGⅢとしての過激な感じで、それでいて混戦向きに予想していく方が良いね。疲れの判定もシビアにした方が良いかな。
編;そうなると面白そうですね。それではデータ分析はやっぱり函館記念にしましょうか。昨年は、巴賞勝ちの3番人気ホウオウビスケッツが勝ちましたが、今年はこのステップが存在しないんですよ。
今;なんでこう条件を細かく変えてくるんだろうね~。まぁ先週の府中牝馬Sみたいにそれなりに対処していこうか。
編;2着はエプソムC6着の4番人気グランディアでした。今井さんの本命でしたよね。エプソムC凡走馬は良いのですか?
今;エプソムC6着以下は、11頭中2頭が3着以内だよ。それぞれ開催時期が微妙にズレてきてるから多少傾向も変わってくるかもだけど、見ていこう。来たのは前走10,11番手で追い込み不発だった馬。ただ該当馬のほとんどが追い込み不発の馬だったから、どこまで意味があるかは微妙だけど。今回は3角6,11番手。今回1角で7番手以降だった馬は6頭中2頭が来ていて、小回り替わりでも無理に動かない馬が面白い。ただ「前走追い込んでいた馬中心のデータだから」という側面もあるかもだけどね。2走前は、3勝クラス1着とGⅢを12着。2走前条件戦だったのは来た馬だけで、10着以下に破れていた馬も2頭だけ。蓄積疲労の少ない馬は怖いね。あと2走前に4番人気以内だったのも来た2頭だけ。2走前が激走でなかった馬には注意したい。4走前は、3勝クラスとGⅠ。4走前が条件戦だったのは2頭だけ、GⅠだったのも3頭だけ。かなり鮮度が高いか、逆にタフな相手に競馬している、両極端が来やすいパターンになっていたね。
編;3着アウスヴァールは、鳴尾記念13着後の14番人気でしたが、このタイプはいないので前年にいきましょう。
(続く)
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