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2017.6.24 更新

<重賞データ分析コーナー>
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
 前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


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宝塚記念データ分析


編;先週の函館スプリントSは、そのままストレートに逆ショッカーのジューヌエコール本命で来ましたね〜。馬単6000円も当ててましたし、美味しく頂きましたよ。少し変化球を投げてくるんじゃないかなんて思ってましたが、そのまま直球勝負でズドンと来ましたね(笑)。

今;少頭数で単勝7.2倍もつくんで、わざわざ変化球を投げなくても良いんじゃないのかな〜。

編;逆ショッカーの単行本に出ている通りの馬でした。函館スプリントSは逆ショッカーが走るレースっていう解説のやつです。それまでのステップも、本で書いてあった解説そのまんまでしたし、あの本がちょうどレース前に出てなかったら、もっと人気なかったんじゃないですかね(笑)。

今;実際、しばらく逆ショッカーのオッズ下がって期待値下がっちゃうかもだよね〜。この馬は一番逆ショッカーで美味しい、「それまで距離が長いか、掛かるかして抑えていた馬」ってやつだったし。先週も話したとおり、そういう馬が、「今回は折り合いを気にしなくて良い」みたいなコメントがあって解き放って乗ってくるタイミングを狙って買えば、逆ショッカーはかなり効果的だから。今回も、ずっと折り合いを気にしていた馬で、前走も2走前のハイペース1400mより延長でペースダウンしたけど、距離が長いからって敢えて我慢して少し後ろに回る位置取りショックを仕掛けた馬だ。こういうのが短縮で解き放ったときが一番強いということだね。血統的にも、クロフネの牝馬だから、逆ショッカーにはピッタリだし。2走前のハイペースのときも無理せず自然に先行出来ていた馬だ。というか、気負っていたくらいだから、ほぼ絶対に走る逆ショッカーになる。疲労もないしね。唯一の不安は解説したように滞在函館の環境だけ。こういう牝馬は滞在の場合は落ち着いてプラスに出るケースが大半だけど、そこそこの確率で環境になじめないで発汗して大幅減の馬もいる。こういうのはいくらステップが良くても、その時点でもうアウトだから。心配はそこだけだった。ちょっと減ってたのは嫌だけど、入れ込みも発汗もなかったから、夏を考えれば許容範囲で、環境が駄目ってことはなかったと判断出来る。昨年の函館スプリントSに出ていた、同じ桜花賞からのキャンディバローズね。あれは環境になじめずに大幅減で400キロまでに減っちゃって9番人気で最下位に沈んだんだ。もちろんS質がジューヌエコールより弱いのもあったから押さえの1頭までという評価だったんだけど、それでも普通5着前後くらいには来る、短縮別路線のステップだったわけだからね。とにかく、この北海道開催はそこに注意だよ。逆に滞在に馴染みすぎてリラックスして、自分が競走馬ということさえもすっかり忘れて太りすぎる馬もいるけどね。

編;結局3着の9番人気エポワスもダブルショッカーでしたもんね。函館1200mはショッカー走りますね〜。

今;間隔開けて年内1戦のみとはいえ、連対後の9歳馬が来ちゃうとはね〜。で、先週の函館芝1200mに続いて、今週は函館ダート1000mの逆ショッカーを見てみよう。ダート1000mは短縮馬の出走が多い分、ステップ機会数が比較的多いんで、50回以上の機会数で出してみたよ。そうすると、8コースあった。そのうちの5コースで、複勝回収率100円超えだから、この5コースから買うのが無難だね。特に東京ダート1400mからは、単複共に140円を超えて、複勝率も3割を楽に超えているから、安定感、期待値ともに高い。複勝回収率では新潟ダート1200mからが極端に低いね。やっぱり軽い質のコースからだと、逆ショッカーの掛かりは悪い。逆に言うと新潟1200mからを外していけば、メジャーコースからの馬はだいたい大丈夫ということだ。中央の阪神と京都の1200mからは、人気馬が多いこともあって数字は目立たないけど、複勝率では0.350を超える。この中には惨敗続きの馬とかもいるわけで、まともな状態や逆ショッカーポイントを多く満たす馬なら、相当の確率で絡んでくるということになるんで、特に3連複の軸にはよいよね。複勝回収率も100円超えているし。ダートからのステップの場合は、ダートスタートのコースからの方が、函館1000mは相性が良いという考え方も出来るけどね。

京都ダ1200  0.359   70.0   111.9
阪神ダ1200  0.358   144.8  102.1
新潟ダ1200  0.248   98.1   65.0
中山ダ1200  0.277   125.8   85.3
東京ダ1400  0.327   148.0  172.7
函館ダ1700  0.180   145.1  97.8
函館芝1200  0.315   95.1  110.8
福島ダ1150  0.245   48.1  180.9


編;それでは宝塚記念のデータ分析です。まず昨年ですが、確か縦目決着だったので、3連複は予想の5点目的中でしたよね。目黒記念2着の8番人気マリアライトが勝ちました。あれは今井さん、3番手評価で単勝買ってましたよね?

今;そうだね。25倍もついてたから、単勝爆弾で、一応押さえたよ。

編;ところでこれって、逆ショッカー崩れじゃないですか?前走が3角8番手からの短縮で、今回は10番手でしたが。

今;そうだったね。17頭立ての多頭数で超ハイペースだったから、2つくらい下がって10番手の逆ショッカー崩れなら、むしろちょうどよいポジションだった。本で解説している崩れてもよいタイプの馬だ。基本差し馬だし。まぁ、阪神2200m自体は、単行本の表にあるように、あんまり逆ショッカーが得意な条件ではないけど、昨年はレース摩擦も非根幹距離にしてはかなりあったから。

編;確かに函館スプリントSの函館1200mは逆ショッカー期待値が高いということでしたもんね。ただ今年は目黒記念連対馬の登録がないので、2着のドゥラメンテにいこうと思ったら海外帰りでこのタイプの登録もありませんので3着です。3着は天皇賞1着のキタサンブラックでした。

今;京都で行われたときの天皇賞連対馬は、23頭中10頭が3着以内だ。レース間隔が開いて距離も全然違うから、それほどストレスの影響は出にくいんでまずまずというところ。天皇賞が3番人気以内で激走でなかった馬なら、16頭中9頭が3着以内と率が上がる。6着以下に敗れたのは4頭だけだから大崩れしにくい。この中で比較的危ないのは、2走前に重賞で連対していて、前走の天皇賞を人気以上に頑張った馬。こういうタイプだと3,4番人気が1頭いる以外は全て2番人気以内の人気馬だったのに、9頭中6頭と、実に3分の2が消えている。さすがに蓄積ストレスがあると危うさは出てくる。まぁ、そういうタイプでも来たのもいるけどね。あと、今回の宝塚記念で1角5番手以降になった馬も、11頭中7頭が消えている。全て当日4番人気以内の人気馬なのにだよ。短縮で追走が怪しいタイプは怖さがあるね。ちなみに1角5番手以降で来た4頭中2頭は道悪の年だった。
 宝塚記念を4番人気以降で連対した馬だと7頭中1頭が3着以内と、やはり激走の反動があるぶん、確率が落ちる。来た馬は2走前が7着、3走前が12着。前走以外は凡走していたので、蓄積疲労は前走だけだったというタイプだ。あとこの馬は今回1角11番手と後方だった。他の馬はみんな9番手以内で凡走した。疲労が心配なステップだけに、人気馬と逆に無理に動かないで嵌まり待ちがベターという感じだね。まぁ、その馬はヒシミラクルだから、C要素が強くて、短縮でのGTが向いたってのもあったけど。

編;それでは15年です。この年は鳴尾記念連対の6番人気ラブリーデイが来ました。ただ鳴尾記念連対馬の登録はありませんね。

今;そうなんだ。毎回解説しているけど、別路線のGVでストレスが残りにくいという軽さと、根幹距離からの臨戦過程のタフさもあるから、かなり有利なのにね。ま、仕方ないか。

編;2着のデニムアンドルビーは、天皇賞10着惨敗後でした。天皇賞6着以下からはどうですか?

今;25頭中4頭が3着以内だよ。来た4頭中2頭が宝塚記念で2番人気以内に支持されて凡走した馬。このタイプだと8頭中3頭が3着以内で4着2頭。全く力を出し切れないで疲労がない馬はやっぱり警戒だね。特に2走前が阪神大賞典連対だった馬は、3頭とも来ている。天皇賞の前哨戦の中で一番ストレスの溜まるレースを連対して、そのストレスで凡走して、今回ストレスが薄れるという、Mの基本タイプになる。前走凡走だけど、調子が悪いんじゃなくて、ただストレスで凡走しただけというやつだ。あと、前走の人気に関わらず、巻き返した4頭は、前走4角で10番手以降の後方で追い込み不発で、差し馬の距離短縮ショック療法になった馬だった。

編;ということは、逆ショッカーですか?

今;今回3角8番手以内の逆ショッカーはそのうち1頭だけだよ。ただ4頭とも全て前走より前には行っていた。つまり、短縮で前に行く位置取りショックという、形としてはほぼ逆ショッカーの理念を満たしていた馬ではあったね。あと4着に巻き返した3頭を加えても、4着以内の7頭中5頭が天皇賞の4角で10番手以降の追い込みで、残り2頭は逆に4角3番手だった。これは分かるよね?

編;ええ、いつものですね。巻返しにくいステップの場合は、前走極端な脚質が嵌まらなかった馬が確率が高いというやつですよね?

今;展開の問題に加えて、前走極端だったぶんだけ、今回大きな位置取りショックを掛けられる余地も残しているしね。

編;3着のショウナンパンドラは、ヴィクトリアM8着後の11番人気でした。ヴィクトリアM6着以下はどうですか?

今;5頭中3着以内は同馬だけ。サンプル数が少なすぎるから、データ分析的としては無理があるね。まぁ、3番人気以内が1頭だけで残りは6番人気以下なのに、全て6着以内に走っているから、別路線で全く違う条件でもあり、鮮度面では若干有利というところだろう。来た馬は2走前が2000mの大阪杯でバウンド延長だった馬。ただほとんどがバウンド延長だったから、絶対的な話ではないけど、2走前がレベルの高いレースで、バウンド延長になっている馬には注意だね。あと4歳だったように、蓄積疲労がない馬の方がよりベターだろう。


(続く)

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